「今までとまったく違った心境。楽しめた」歴史的大勝に一役の上田綺世、発言にも頼もしさ「100%じゃないけど50%、60%…」

2023年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう2点取れるチャンスがあるんだなと実感を得られた」

最前線から精力的にプレスをかける上田。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は現地時間9月9日、敵地フォルクスワーゲン・アレーナでの強化試合でドイツ代表と対戦。4-1で快勝を収めた。

 開始11分で伊東純也が先制点を奪うも、19分にレロイ・ザネに同点弾を許した後、直後の22分に勝ち越し点を叩き込んだのが上田綺世だ。菅原由勢のクロスに伊東純也がニアで触って中央へ流したところで、上手くワンタッチで押し込んだ。

 そのまま2-1で終盤に突入し、色濃く相手に焦りが見えるなか、いずれも久保建英の鮮やかなアシストで90分に浅野拓磨、90+2分に田中碧がダメ押し点を奪取。カタール・ワールドカップ(W杯)での勝利に続き、4度のワールドカップ制覇を誇る大国を破った。

 決定的な仕事を果たした上田は試合後、メンタル的な余裕を問われると、「それもありましたね。もちろん今までとはまったく違った心境もそうだし、その感覚もそうだし、まったく違ったゲームになりましたし、楽しめたかなと思います」と口にする。そのうえで1トップとしてのボールの引き出しについて、次のように詳細に語った。
【PHOTO】日本代表大量4得点!カタールW杯に続きドイツに快勝|日本4-1ドイツ
「前半の終わりとかもボールを握れる時間があって。もちろん僕の武器は動き出しですけど、やっぱりああいう相手に長距離を走って、背後一発で点を取るのはちょっと現実的じゃない部分もある。今、そうじゃないところもチームでトライさせてもらっているので、ポストプレーもそうだし、だから無暗に裏に走るのは…。

 自分たちの時間で、ビルドアップに参加して1枚多く。今までの僕のプレースタイルよりも、ポストプレーをしながら、サイドで高い位置を取って、そこからゴール前で動き出しを活かす。ポジショニングでああいうふうに得点に繋げるのが少し形になったのかなと。

 守備から2つチャンスを作って、ゴールにはならなかったですが、でも逆にそのくらいできるなって、もう2点取れるチャンスがあるんだなと実感を得られたかなと思います」

 さらに「日々の積み重ねの手応えを得たか?」と問われた際には、ポゼッション率向上に強い覚悟を示した。

「そうですね、まあ、受け方もそうだし、僕が苦しいボールも収める役割を言われていましたし、そういうのを100%じゃないですけど、50%、60%収めていければ、チームとしてもポゼッション率が上がると思う。やっぱりそれを少しでもマイボールに、相手の嫌な動き出しや、受け方をもっとできるようになったら、日本代表のサッカーとしてオプションが広がるのかなと」

 発言にも頼もしさを増す上田。1トップが長らく固定できず、ポスト大迫勇也が叫ばれて久しいなか、最前線のポジションをがっちりと手中に収められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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