デュッセルドルフの田中碧は今夏、移籍を希望していたものの実現には至らなかった。現地９月５日、クラブのクラウス・アロフススポーツディレクター（SD）がドイツ紙『Bild』で"残留"の理由を伝えている。

　川崎フロンターレから加入して２年目の昨季、田中はブンデスリーガ２部で22試合・１ゴールを記録。昨冬のワールドカップではスペイン戦でゴールを決めて、日本を決勝トーナメントへ導く活躍も見せた。
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　今年４月には右膝を大怪我したものの、日本代表MFは今夏にステップアップを見据えていたようだ。同紙は「2025年まで契約が残っている田中が、移籍を望んでいた」と報道。しかし、アロフスSDによれば、デュッセルドルフが設定していた300万ユーロ（約４億6500万円）の金額を支払うクラブは現われなかったという。

　同SDは「我々は必ずしもアオを放出したいわけではない」と、田中が自ら移籍を志願していたことを強調している。

「チームを変えたいというのが彼の願いだった。また、一流の選手としてプレーし、代表チームでの地位を確立することも目的だ。しかし、移籍はどうしても実現できなかった」

　さらに「彼が仕事を続けることを止めてはいけない。冬になれば分かるだろう」と、田中が今冬にも移籍する可能性を示唆。今季、すでにリーグ戦で４試合に出場している24歳は、今後も高いパフォーマンスを発揮し続ければ、冬に獲得に動くクラブが現われるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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