【採点寸評|神戸】監督が選手の力を引き出して掴んだ勝点3。逆転勝利で首位奪還[J1第26節 神戸 2-1 京都]

2023年09月04日 白井邦彦

吉田哲学が生んだ同点ゴール

【警告】神戸=汰木(44分)、大﨑(90分)、初瀬(90+3分) 京都=川﨑(45+2分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】川﨑修平(神戸)

[J1第26節]神戸 2-1 京都/9月3日/ノエビアスタジアム神戸

 Jリーグは9月3日、J1第26節の2試合を各地で開催。ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸対京都サンガF.C.が行なわれ、神戸が2-1で勝利した。
【PHOTO】神戸の出場15選手&監督の採点・寸評。前川、山口はMOM級の活躍ぶり。要所でボールを収めた大迫は守備でも大きく貢献
 先手を取ったのは京都。開始6分、右サイドからカットインした原大智のシュートは相手に当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれる。

 神戸は18分に追いつく。汰木康也のクロスのこぼれ球に川﨑修平がすかさず反応し、左足で豪快に叩き込む。

 タイスコアで迎えた後半、神戸が逆転に成功。52分、自陣からのロングフィードに抜け出したジェアン・パトリッキがエリア内に侵入し、落ち着いたフィニッシュでネットを揺らした。

 神戸はこのまま2-1で逃げ切り、3試合ぶりの白星で首位の座を奪還。京都は3試合ぶりの黒星となった。
 
▼神戸のチーム採点「7」
 吉田孝行監督の選手起用が当たった一戦だった。直近の天皇杯で良いプレーを見せた川﨑を先発に抜擢し、その川﨑のゴールで前半に同点に追いついた。

 試合後、吉田監督は「天皇杯では大迫を入れるために修平を交代させた。でも、良いプレーを見せていたので、この試合でもう一度チャンスを与えたいと思った」と話した。

 選手を戦術にはめ込むのではなく、選手の個性を活かしたいという吉田哲学が生んだ同点ゴールだった。

 パトリッキの投入に関しても吉田監督の決断が功を奏した。これまで、パトリッキの投入は65分以降が多かったが「(汰木)康也は前半から良いパフォーマンスでしたが、ハーフタイムに腰痛を訴えたので、迷いなくパトリッキでいこうと決断した」と言う。

 そして52分にパトリッキが逆転ゴールを挙げる。もちろん、蒸し暑いなかで選手たちが頑張ったゆえの勝点「3」だが、この一戦は監督が選手の力を引き出した試合でもあった。

取材・文●白井邦彦(フリーライター)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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