「俺がトイレから帰ってきたら...」小倉隆史が名古屋の監督時代を回想「完全に経験不足。迷惑をかけた」

2023年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

現在は地元クラブで理事長と監督を兼務

小倉氏が名古屋の監督時代に言及。チームマネジメントの難しさを痛感したという。(C)SOCCER DIGEST

 現役時代は名古屋や甲府などで活躍した小倉隆史氏が、前園真聖氏の公式YouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』に出演。古巣の監督時代を振り返った。

 2005年に甲府で引退した小倉氏は、15年に名古屋のスタッフ入り。「強化のほうで呼ばれた形」で、アカデミーなど育成の再整備を念頭に、GM補佐を務めていた。

 一方で、監督交代の動きがあり、外国人監督を中心に人選を進めて3人をリストアップ。誰に決めて交渉するか。そこまで話は進んでいたなかで...。

「俺がトイレから帰ってきたら、急に俺っていう案のいろいろ絵ができていて。なんすかこれ? ってなって」

 S級ライセンスは取得済みだったが、監督は未経験。それでも「トップの人がOKしたらいいのかって感じで聞かれて、全力サポートするからみたいな感じになって」。結局、小倉氏は大役を引き受けることにする。

 だが、思うような成果は出せなかった。2016年シーズンから指揮を執り、スタートはまずまずだったが、第1ステージの11節から第2ステージの9節まで1つも白星を挙げられず、事実上の解任となった。
【動画】小倉隆史、名古屋監督時代の苦悩を語る
「完全に経験不足。もうそれだね」

 潔く認める小倉氏は、「選手とか、応援してくれた人とか、迷惑をかけた」と神妙に語る。チームマネジメントの難しさを痛感したという。

 前園氏は「オグが大変そうなのを見ていた。インタビューを受けるのを俺は見たくもなかったぐらいだった」と当時を思い返す。

 苦い経験だったかもしれないが、それも糧にして今、小倉氏は地元三重県のクラブ、地域社会人リーグを戦うFC.ISE-SHIMAで理事長と監督を兼務。将来的なJリーグ入りを目ざし、熱心な活動を続けている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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