レアル・マドリーで10年目のシーズンを闘う元ドイツ代表MF、トニ・クロースが、サウジアラビアに続々と新天地を求める大物選手たちへの想いを明かした。
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　33歳のレジェンドはスポーツ誌『Sports Illusrated』ドイツ版が行なったインタビュー記事のなかで、「もう止まらなくなっているよね。決断というのは自分自身で下さなければならない。クリスティアーノ・ロナウドのように、キャリアの幕引きのためにこうした決断をしたりね」と一定の理解を示しつつ、「ただ、キャリアの盛りにあって欧州のトップクラブでもプレーできるような選手まで選択している。難しい状況だと思う」と続けた。

　さらにクロースは「あっちでは野心的なフットボールが展開されている、なんて言うけど、すべてはカネじゃないか。最終的にはカネのための決断でしかない」とバッサリ。そのうえで「この事態が起こってからというもの、僕たちが知っている、そして愛しているフットボールが困難な状況に追い込まれているということだ」と嘆いた。
 

　冬にＣ・ロナウドがアル・ナスル入団を果たしたのを皮切りに、今夏の移籍市場を席巻したのがオイルマネーだ。ネイマール、カリム・ベンゼマ、サディオ・マネ、エヌゴロ・カンテ、エメリク・ラポルトなど30名以上の名の知れた選手たちが超高額オファーに魅了され、サウジ行きを決めている。

　８月24日、移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者がSNS上で、ガブリ・ベイガのアル・アハリ入団を報じた際も、クロースは「恥だ」と批判的なコメントを寄せていた。21歳のベイガは昨シーズンのラ・リーガ（セルタ）で大ブレイク。バルセロナやマドリー、パリ・サンジェルマンなど欧州ビッグクラブが争奪戦を繰り広げていたが、サウジ行きを選択してサプライズをもたらした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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