「アジアの選手はリスペクトを得ていない」遠藤航への懐疑論で、日韓戦士への過小評価を英紙指摘!「三笘やソン・フンミンの努力にもかかわらず...」

2023年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アジアは自らをもっと宣伝できるはずだ」

プレミアでプレーする(左から)遠藤、三笘、ソン・フンミン。(C)Getty Images

 リバプールの遠藤航獲得は賛否両論が飛び交った。

 イングランドの名門は、退団したファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンの穴埋めとしてモイセス・カイセドやロメオ・ラビアを狙っていたものの、チェルシーとの争奪戦に敗れた。そこで、30歳の日本代表MFに白羽の矢を立てたわけだが、イングランドでの知名度は高くないため、契約を疑問視する声も少なくない。

 そんななか、英紙『The Guardian』は、こうした反応に触れ、アジア人選手への"過小評価"について、主張している。

「トッテナムのソン・フンミンやブライトンのカオル・ミトマ(三笘薫)の努力と才能にもかかわらず、アジアのサッカーは必ずしもそれに値するリスペクトを得ているわけではない。ソンは世界で最も過小評価されている選手としてよく言われるが、それは褒め言葉とも言える。アジア大陸は依然としてトップレベルの選手が生まれる場所とは見なされておらず、日本も依然として真の意味で強いサッカー国であると広く認識されていない」

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 同紙は「ある意味、(遠藤に対する)この落胆した反応は、アジアから到着するたびにシャツの売り上げや新規ファンの軍団についての熱狂的な話題で歓迎されていた過去からの一種の進歩である」とし、こう続けている。

「2005年にパク・チソンがマンチェスター・ユナイテッドと契約したときの見方はこうだった。パクは商業的に驚異的な業績を残したが、それはピッチ上での功績によるものだった。しかし、オールド・トラフォードでの7年間、彼はしばしばアジア人の固定観念、つまり勤勉なチームプレーヤーとコーチの夢、に要約されることが多かった。彼はそうした選手だったが、『3つの肺を持つパク』は技術的に才能があり、巧みで素早い攻撃の才能も持っていた」

 記事は「アジアは自らをもっと宣伝できるはずだ。日本や韓国のクラブでさえ、ゴールを決めるために外国人選手、多くはブラジル人選手を求めているが、それは彼らが自国の選手よりもゴール前でエキサイティングで、創造的で破壊力があるという前提があるからだ」と指摘。こう問題点を投げかけている。

「Kリーグ、特にJリーグのチームは伝統的に、最高の選手がヨーロッパに移籍するのを全力で支援し、時には非常に低い料金で妥協してきたが、それは国際舞台で才能あるスターを最初から過小評価してしまうこともあった。おそらく最悪なのは、アジアのファン、メディア、放送局のほとんどが、自分たちの大陸の他の場所で何が起こっているかにあまり注意を払っていないことだ。彼らが自分たちの地域にあまり尊敬の念を示さないのであれば、他の地域が敬意を払わなくても不思議ではない」

 アジア自身がまず、自分たちのサッカーを認めるべき。そう訴えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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