「ハンドですね」仙台DFの“ノーハンド判定”に家本元審判員はきっぱり。「残念なシーンです」

2023年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「結局、レフェリーのポジションなんです」

元国際審判員の家本氏が仙台対大宮の判定に言及した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 DAZNが配信する『Jリーグジャッジリプレイ』の最新回で、J2第31節・仙台対大宮(1-0)での、仙台DF若狭大志に対するノーハンド判定が取り上げられた。

 そのシーンは19分。大宮の攻撃の場面で、ペナルティエリア内で混戦となったこぼれ球に黒川淳史が反応し、左足でシュートを放つ。これが仙台の若狭の右腕に当たって弾かれたが、結局、主審はハンドの反則を取らなかった。
【動画】ノーハンドとなった若狭のブロックシーン
 ゲスト解説で出演した元国際審判員の家本政明氏は、「ハンドですね」ときっぱり。そのうえで、主審がノーハンドとした背景を次のように分析した。
 
「結局、レフェリーのポジションなんですけど、たぶん被っているんですよね、シュートを打った選手と。なので、確認できなかった。じゃあどうすれば良かった。僕も何回か見ましたが、全体的な流れで言うとポジションを取りようがないんです。可能性として、ペナの角っこくらいに行けば…とは思いますが、それは結果論ですよね」

 主審の位置からも副審の位置からも、確実にハンドと断定できる情報が得られなかったと説明。「チームからするとふざけるなという話かもしれないですけど、結構、これを拾うのは難しい」とレフェリーにとって位置取りが難しい場面だったと語った。

 そのうえで、J2には現在、VARの導入がされていないことにも触れつつ、「残念なシーンです」と見解を述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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