得意なコースで2戦連発と好調を維持。浦和FWカンテは得点を渇望し続ける「常にゴールのマインドがないといけない」

2023年08月19日 藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

左ポスト内側を叩く完璧なコース

11分にカンテが振り向きざまのシュートでゴールネットを揺らした。(C)SOCCER DIGEST

[J1第24節]浦和 1-0 名古屋/8月18日/埼玉スタジアム2002

 またも、その右足が火を噴いた。

 J1第24節で浦和レッズが名古屋グランパスを1-0で下した。この試合で唯一のゴールは、最前線で先発したホセ・カンテによって生まれている。

 11分、関根貴大のシュートは相手にブロックされるものの、こぼれ球を拾った明本考浩がカンテにパスを送る。ゴールに背を向けていたストライカーは、ボールを流しながら反転し、右足を振り抜いた。
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 左ポスト内側を叩く完璧なコースに、名手ランゲラックでさえ一歩も動けず。前節・サンフレッチェ広島戦に続いて、強烈なシュートをゴール左に突き刺した。
【動画】「振り向きざまにダイレクトで右足一閃」ホセ・カンテの鮮烈弾
 カンテ本人も得点シーンを「あの局面で左下に蹴るのは得意。判断とモーションを早くすれば、相手は対応できない」と振り返るなど、あのコースは"好物"のようだ。

 ここ3試合は先発出場とプレー時間も長くなっており、そのうえ2戦連発と結果を出している。コンディションは上々で、前が空くと積極的にシュートの選択をする。今節も広島戦と同じく4本を記録した。

「序盤にゴールして気分が上がり、自信にもつながる。(得点には)常にハングリーであり、1点を入れたことで、やはり2点目を狙いたくなる」

 好調さに加えて11分の先制点が、FWとしてのハングリー精神や自信にも大きく作用した。

「ストライカーとして常にゴールのマインドがないといけない」。ゴールを渇望し続ける11番は、これからもその一発でサポーターを大いに沸かせるか。

取材・文●藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

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