「脅威となった」「ボール扱いがハイレベル」開幕アシストの南野拓実を地元メディアが絶賛!「1年目は失望に終わったが、真に輝く時を迎えた」

2023年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「見事にシーズンを始めることができたのは素晴らしい」

開幕節で好パフォーマンスを披露した南野。(C)Getty Images

 開幕したばかりとはいえ、復活への期待が高まっているようだ。

 モナコの南野拓実は8月13日、リーグ・アン開幕戦でクレルモンを相手に1アシストを記録し、4-2の勝利に貢献した。モナコ専門メディア『Monaco Tribune』は15日、南野の活躍に賛辞を寄せている。

 加入1年目の昨季は不振に終わった南野だが、レッドブル・ザルツブルクで薫陶を受けたアドルフ・ヒュッター監督が就任した今季は、開幕戦から先発出場して結果を出した。

 Monaco Tribuneは「多くの実績ある選手に若手をちりばめた強力なスカッドの中で、ヒュッター監督がミナミノのパフォーマンスを喜んでいるのは間違いない。ザルツブルクで指導し、なじみのある選手だ」と報じている。

「昨季、前監督の下で波に乗れず、大半を脇役として過ごす困難な一年に耐えたミナミノが、このように見事にシーズンを始めることができたのは素晴らしい」

 さらに、南野が「クレルモンにとってずっと苦痛の種となった」とし、「そのインテリジェントな動きで相手にとって常時把握するのが極めて難しい選手であることを証明し、相手の最終ラインの前と後ろの双方でギャップを見いだして、それをうまく生かした」と分析している。

「特にライン間やハーフスぺースでつなぎのプレーやマークをかわす点で重要な存在となり、相手にダメージを与えたのは重要だ。見事にプレーを読み、周囲を効果的に分析し、味方や相手の位置を把握。反転したり、ボールを守る必要があったときの空間認知は見ていて楽しかった」

「抜け目なくスピーディーに裏やボックス内に走り込んだことで、さらに脅威となった。技術的な才能を持つプレーメーカーで、ボール扱いもハイレベル。機敏で捕まえにくく、ドリブルを見事に使って難局を切り抜け、相手を引きつけ、プレーを実行するためのスペースを手にした」

【動画】「完璧なアシスト」と仏メディアが絶賛!DFの股を抜いた南野の絶妙なお膳立て
 同メディアは「コントロールが素晴らしく、加速が速くて、見事なバランスを保ち、急旋回が可能と、彼からボールを奪うのは非常に難しかった」と賛辞を続けている。

「重心が低く、ボール運びの際の強さも軽んじられている。ボールを受けるときの体勢の調整が素晴らしく、相手にとっての問題となった。裏へのピンポイントのスルーパスや、狭いなかでの巧みな連係、味方の足下につける鋭いボールなど、見事なパスも随所に見られた」

「さらにはプレスやカウンタープレスだ。ザルツブルク、そして特にリバプール時代にそれらに精通していた彼は、ヒュッターのチームにうまくフィットすることを示した」

 最後に、「プレシーズンでの堅実な調子をリーグ開幕戦にもつなげ、ミナミノはさらに自信を深め、なじみのある指揮官の下でモナコでの足跡をしっかり刻みたいと願っているはずだ」と、南野に期待を寄せている。

「ヒュッターの哲学の中で成功するために必要な特徴をすべて備える彼は、新監督のプランに欠かせない存在となり得る。このポジションは競争が激しいが、彼がクレルモン戦のようにうまくやり続ければ、遅かれ早かれスタメンの座を確保するはずだ」

「1年目は失望に終わったが、ミナミノはフランスのリヴィエラで真に輝く時を迎えたようだ」

 悔しい一年を経て迎えた2年目の今季は、雪辱が期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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