「僕らの頃と全然違う」“マイアミの奇跡”のアトランタ世代、前園&伊東&白井が思う日本サッカーの進化とは?「準備の段階から...」

2023年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「上手いのは当然で、アスリート性が高まっている」

前園氏(写真)らが日本人選手の進歩を語り合った。(C)Getty Images

 元日本代表MFの前園真聖氏が8月15日、自身のYouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』に最新コンテンツを投稿。ゲスト出演したJ3アスルクラロ沼津のMF伊東輝悦、名古屋経済大サッカー部総監督の白井博幸氏と、現代サッカーについて語り合った。

 1996年のアトランタ五輪で共闘した3人は、ブラジルに1-0で勝利して"マイアミの奇跡"と称された試合に揃って出場。それから、27年。日本サッカーの成長をどう感じているか。

 大学生を指導している49歳の白井氏は、選手たちのピッチ外での意識の変化を称える。

「俺らなんて、練習をやって、打ちっぱなしに行って、酒飲んで、とか。そんな環境で、やってこれちゃった。30代でJのチームにいろいろ行ったけど、若い子たちは、飲みにも行かない。『居づらいな』じゃないけど『違うな』と思ってから、やっぱりオリンピック世代の子たちが、すごく意識を高くやっている」

 3人のなかで唯一現役を続けている48歳の伊東は、一緒にプレーする選手のプレー面での進化に触れる。

「J3だからかもしれないけど、みんな若いので。みんなひたむきにマジメな感じがする。サッカーが上手いのは当然で、アスリート性が高まっている感じがする。より速く連続できるとか。昔に比べて、そういうプレーが増えている」
【動画】「ひたむきにマジメな感じ」アトランタ組が現代の選手を称賛!
 解説者やタレントとして活動している49歳の前園氏は、選手たちの目標設定に言及する。

「僕らの頃と全然違う。プロとしての準備の段階から意識が違うだろうし、僕らの時は海外でプレーしている選手はいなかったけど、今はそれが当たり前。目標も全然違う」

"海外組"の激増による切磋琢磨の効果もあるという。

「A代表を見ても、ほとんど海外メンバー。僕らが初めて海外の選手と戦った時とは違う。それがベースにあって、そのなかで、逞しく戦っていかなきゃいけない。そこの強さもある。メンタル的な」

 また、"世界との距離"も確実に縮まっていると、3人は確信しているようだ。

 伊東は「(今の選手たちは)色々な経験を、僕らの頃とは比べものにならないぐらい積んでいるので、期待したい」とコメント。白井氏は「オリンピックに出るのが当たり前みたいな感覚」、前園氏は五輪でもワールドカップでも「より上を求められている。出場するだけで騒がれるとかは無い」と、日本サッカーを取り巻く環境について語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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