北朝鮮が急きょ、来月開催されるU-23アジアカップ予選への参加を辞退したようだ。韓国メディア『聯合ニュース』や米ラジオ局『Radio Free Asia』、さらにはタジキスタン・サッカー協会の公式サイトなどが驚きを持って報じている。

　アジア・サッカー連盟（AFC）は８月８日に北朝鮮サッカー協会から予選不参加の通達を受けたという。U-23アジアカップ予選は11グループによる総当たり戦。来年４月に16チームで争われるU-23アジアカップ本大会はパリ五輪予選も兼ねているため、北朝鮮は事実上五輪出場を断念したことになる。

　突然のキャンセルにAFCは理由を確認したが北朝鮮側から回答はなく、スケジュールの再調整に追われた。９月６日からタジキスタンで開催されるグループＩの予選で、北朝鮮はオーストラリア、タジキスタン、ラオスと戦う予定だったが、今回のドタキャンで３か国による日程に縮小されている。
 

　一方で、北朝鮮サッカー協会は杭州アジア大会（９月19日から）には男女ともに代表チームを送り込む予定で、2026年北中米ワールドカップ・アジア予選へのエントリーを表明したばかり。国際大会への復帰を相次いで決めていただけに、今回突如としてキャンセルした意図が気になるところだ。

　今年11月からスタートするワールドカップ・アジア２次予選で北朝鮮は日本、シリア、ミャンマー対マカオの勝者とグループＢに組み込まれている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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