オーストラリアとニュージーランドで開催中の女子ワールドカップで、グループHの韓国代表はコロンビアに０－２、モロッコに０－１、ドイツに１－１と１勝もできず、最下位で大会を去った。

　ただ、第３戦で強豪のドイツとドローに持ち込み、"道連れ"で敗退に追い込んだ健闘もあってか、それほど批判を浴びてはいないようだ。

　それこそが問題だと指摘したのが、母国メディア『スポーツ韓国』だ。「韓国女子代表の今回のW杯の失敗に対して大衆は全く関心がない。ちょうど試合日が重なった海外チームの訪韓試合により、関心が埋もれてしまった。これほど大失敗をしたのに、関心がないというのがむしろ女子代表には幸いしている」と皮肉っている。

「コロンビアとの最初の試合が事実上グループリーグでの決戦と評されたが、残念なパフォーマンスで０－２で敗れた。２戦目はFIFAランキングが55も下のモロッコを相手に衝撃的な敗北をした。ここで事実上グループステージは終わった。

　ドイツ戦で１－１と奮闘したが、遅れた有終の美だった。泣いても無駄だった。４年を任せたコリン・ベル監督も結果を出せなかったので完全に失敗し、事実上最後のワールドカップだった『黄金世代』と呼ばれた選手たちも頭を下げるしかなかった」

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　そう大会を振り返った同メディアは、「もし男子代表チームがワールドカップで各下と評価された相手に負け、無条件に１勝あるいは大勝が期待された相手にも負けたらどうだったか。国中から激しく非難をされたことだろう」と主張。「女子代表はそうではない。失敗を指摘する記事すら探しにくい。興味がないからだ」と続けている。

「男子に比べて基本的な限界とサッカー協会の支援やマーケティングの失敗などで女子代表はこれまでも関心が少なかったが、試合日に国内で大きなゲームが開かれたことでさらに関心を受けられなかった。最悪の成績を収めたので、女子代表にはマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンの試合が幸いだったわけだ」

　記事は最後にこう締めくくっている。

「W杯という最高の舞台で最悪の結果を出したにもかかわらず、批判すら浴びないほど関心が少ないというのが、女子代表の苦い現実だ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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