12年ぶりの世界一へ。「もう自分たちが次を継いでもいい」と自信を漲らせるなでしこGK山下杏也加「若い子たちにレベルの高いステージを見せてあげたい」

2023年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「みんなで笑って、最後は終わりたい」

なでしこJの守護神・山下が、W杯優勝にかける想いを語った。(C)Getty Images

 日本サッカー協会の公式YouTubeチャンネル『JFATV』が、女子ワールドカップを戦う、なでしこジャパンの密着動画を公開。GK山下杏也加がインタビューに応じた。
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 日本はグループステージ(GS)で3連勝を飾った。ザンビアに5-0、コスタリカに2-0、スペインに4-0。盤石の戦いぶりでノックアウトステージに駒を進めた。山下がここまでの戦いを振り返る。

「大会に入って、1試合1試合、勝っていくたびに、4年に一回の大会の大きさだったり、負けたら終わる、終わってしまうという緊張感のあるなかで試合をして、勝っていくなかで、みんなの一つになっていくのを見れて、サッカーをやっていて良かったなと思います」

 山下は前回の2019年大会にも出場。日本はGSで1勝1分1敗の成績で2位突破。だが、ラウンド16でオランダに1-2で敗れた。

「負けて初めて、帰りたくないっていうのは思っていたし、大会中も負けたら終わりというのは分かっていたんですけど、それを結果にできなかった自分の力のなさが、すごく情けなかった。内容を見ていても、勝ってもおかしくなかった試合だったので、そういう隙が結果に出たのかなと思います」

 そうした経験があるからこそ、より一層、気が引き締まる。

「グループステージは順調に行っていたんですけど、ここからが少しでも浮かれていたりしたら、簡単に足もとをすくわれてしまうのが、ワールドカップの怖さ、トーナメントの怖さだと思っています。今、無失点は続いているので、自分は失点しないようにすることが、チームへの最大の貢献だと思っています」
 
 見据えるのは、二度目の世界一。その自信はある。27歳の守護神は言葉に力をこめる。

「内容というよりかは、結果を重視して、1試合でも多くみんなと戦いたいし、みんなに見てもらいたい。それを結果にしたのが、(初優勝した)2011年。

 もう、自分たちが次を継いでもいいのかなというぐらい完成度も高いですし、今の20代前半の子だったり、一緒に練習してくれている(GKの)2人もほぼでき上がっているので。その若い子たちに、少しでもレベルの高いステージだったり、そういうのを見せてあげるのが、今の自分の立場なのかなと思っています」

 強い責任感を滲ませる山下は、「みんなで笑って、最後は終わりたい」と締め括った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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