【ノルウェー戦のスタメン予想】守備陣はスペイン戦の継続か。好調な1トップ&2シャドーの組み合わせは…

2023年08月05日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

田中美と猶本。経験豊富なふたりを切り札に

ノルウェー戦の予想スタメン。(C)SOCCER DIGEST

 女子ワールドカップのグループCを1位で突破した日本女子代表は、8月5日にウェリントンで行なわれるラウンド16で、グループA2位のノルウェーと対戦する。

 8強入りを懸けた戦いに挑むなでしこジャパンのスタメンはどうなるか。

 前日会見で池田太監督は「ノルウェーの強力なアタッカー、サイドプレーヤー、アスリートプレーヤーをチームとしてまず守ることを最初に考え、どうコントロールしていくか」とコメント。守備組織には細心の注意を払っている。そのため、最終ラインは会心の出来だったスペインからいじらいのではないか。

 グループステージでは1戦ごとに石川璃音、三宅史織、高橋はなを先発させていった3バックの右は、三宅が負傷で別メニュー調整になり、出場が危ぶまれる。石川と高橋の争いになりそうだが、前述の理由から後者が起用されると見る。

 つまり守備ブロックは第3戦と同じで、GKは山下杏也加、3バックは右から高橋、熊谷紗希、南萌華、ウイングバックは右に清水梨紗、左に遠藤純を予想した。

 2枠を3人が出場時間を分け合っていたダブルボランチは、守備やハードワークに特長を持つ林穂之香より、展開力のある長谷川唯と長野風花のコンビが有効か。

 ノルウェー代表のリーセ監督が「日本は我々より少しレベルが高いかもしれないが、堅い守備で対応したい」と語っていたように、高さと強さのある相手の守備をパスワークで打開していきたい。
 
 予想が難しいのが攻撃陣の3枚だ。1トップは田中美南と植木理子のどちらか、2シャドーは宮澤ひなた、猶本光、藤野あおばのうち2人となるだろうが、いずれも好調のため、誰を先発させ、誰を途中投入にするか。

 ノルウェーのDFは屈強ながら、足下の上手さはないため、1トップはスピードを利したハイプレスを掛けられる植木と予測。大会の得点ランキングでトップを走る宮澤は外せないはずで(スペイン戦は次戦を見据えてハーフタイムに下げている)、最後の1枠は、藤野を予想した。

 ノックアウトステージでは90分で決着がつかない場合には、延長、PKと続く。緊迫した展開のなかで、田中美と猶本という経験豊富なふたりを切り札に残しておくことにも意味があるだろう。

 また、負傷で別メニューが続いていた浜野まいかも全体練習に合流しており、その他にも多彩な交代カードがある。

 今大会でも入念な準備と対策を講じてきた池田監督がどのような采配を見せるか。「90分でしっかりと決着をつけたい」とコメントする一方で、「想定のなかでは延長、PKも考えることはある」と語っている。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト特派)

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