名古屋グランパスは８月２日、CSアセット港サッカー場にて、天皇杯・ラウンド16で浦和レッズと対戦。サウジアラビアのアル・タアーウンへの完全移籍が決まったFWマテウス・カストロが、名古屋でのラストマッチに先発出場した。

　試合前のアップ時からサポーターに拍手で迎えられたブラジル人アタッカーは、３トップの右で先発。立ち上がりから積極的に仕掛け、シュートを放つなど、迫力あるプレーを披露し、ボールを持てばスタンドからは「おー」と声が上がった。
 

　そしてスコアレスで迎えた25分、ペナルティエリア手前中央で獲得したFKのキッカーを務めたのはマテウス。左足から放たれた強烈なシュートは、GK西川周作の逆を突いて、ゴールに突き刺さった。

　先制点の瞬間、サポーターからは割れんばかりの大歓声。マテウスもベンチに飛び込み、喜びを爆発させた。

　圧巻のプレーで見る者を魅了し、最後のゲームで置き土産を残したマテウス。この試合の翌日、３日にチームを離れ、新天地のサウジアラビアに向かう予定だ。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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