【山口/新体制】守備陣を中心に補強。新旧戦力の融合を進め、初のJ2参戦で「真ん中以上」の順位を狙う!

2016年01月15日 上田真之介

J3からJ2への昇格に伴い、山口は体制強化に着手。

上野監督は、福井諒司(中央)に対して、守備面だけでなく左足を活かしたビルドアップにも期待。また「チーム一番のイケメン」とも紹介した。写真:上田真之介(フリーライター)


 チーム初のJ2リーグを戦う山口は1月15日、山口市内のホテルで新加入選手の発表会を開いた。
 
 同日までにJ2東京Vから福井諒司、J1名古屋から望月嶺臣(期限付き移籍)ら9人の新戦力を獲得。上野展裕監督は「まずは守備の強化を図った。新加入選手が機能して一生懸命やっていければ、真ん中以上は行ける」と話した。
 
 山口はJ3からJ2への昇格に伴い、大幅な体制強化を図っている。新加入選手は15日時点で9人。また指揮官の右腕となるコーチとして、金沢時代に上野監督の下でプレーしていた山根巌氏を招いた。
 
 昨季のJ3最終戦で山口を苦しめた鳥取からは、中山仁斗と安藤由翔が加入。中山はチーム内の直接的なライバルとなる岸田和人を「凄い選手だと思っている」と評価しつつ、「負けていられない。良きライバルであり、良き仲間として1年間、頑張っていきたい」と熱を込めた。
 
 一方の安藤は「自分の特徴はドリブル突破。サイドや中央から突破してシュートを決めたいという気持ちもあるし、山口の特徴でもあるパスサッカーに順応して、良い形で点を取りたいというイメージもある」と話す。
 
 即戦力が求められた守備陣では、J2経験が豊富な福井をはじめ、J3勢から星雄次、島川俊郎らを獲得した。
 
 星は「自分たちが主導権を握る部分を増やしたい。1対1で負けないことも大事だ」と強調。また福井は、28歳ながらチームでは平林輝良寛に次ぐ年長選手で、「責任感を持ち、チームをしっかり支えられる存在になりたい」と語り、さらに「ハードマークのところをしっかり出すことと、戦う気持ちで相手に負けないことが必要」と付け加えた。
 
 上野監督は「巷間では残留争いと言われているが、真ん中以上は行けると考えている」と強気の姿勢を見せている。チームは1月12日に始動しており、1月中は山口県内で調整。2月には宮崎県内でのキャンプも予定している。
 
 開幕戦は2月28日。維新百年記念公園陸上競技場で岡山を迎え撃つ。
 
取材・文:上田真之介(フリーライター)
 
■2016年メンバーリスト
★=新加入選手
 
Pos. No. 名前
 
GK
1 一森 純
16 田端信成★
30 村上昌謙
 
 
 
DF
 
 
 
 
2 宮城雅史
3 香川勇気
4 小池龍太
5 黒木恭平
14 福井諒司★
19 星 雄次★
20 島川俊郎★
21 廣木雄磨
34 奧山政幸★
 
 
 
MF
 
6 望月嶺臣★
7 福満隆貴
8 島屋八徳
10 庄司悦大
11 鳥養祐矢
13 安藤由翔★
17 加藤大樹★
39 平林輝良寛
 
FW
9 岸田和人
18 原口拓人
32 中山仁斗★

 
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