デンマークのスポーツブランド『ヒュンメル』が “やさしさのつまった”ランドセルの販売を開始!

2023年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

誰もが使いやすいランドセルを

 デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、ブランドとして初めてとなるランドセルを発表。知的障がい児・者サッカースクール「トラッソス」の協力を得た「ふわりぃランドセル」とのコラボアイテムで、操作性を向上し、誰もが使いやすい"やさしさのつまった"ランドセルとなった。
 
 ヒュンメルは、"Change the World Through Sport."(スポーツを通して世界を変える)をミッションに、人権、ジェンダー、平和などの取り組みを実施しており、トラッソスとは、スクールのサポートやインクルーシブサッカーイベントを通して、多様性を広げる取り組みを推進している。

 今回発表のランドセルは、「手先が不器用だったり、力が弱かったりして、ランドセルを持ちたくても使えない子どもがいる」という話をトラッソスの吉澤昌好コーチから聞いたことがきっかけ。つまむ動作が苦手な子どもも簡単に操作できる軽量ランドセルを目ざし、ふわりぃランドセル(株式会社協和)と2年におよぶ試作を続け、ようやく完成した。
 

 まず、ランドセルの下部にあるカブセを固定する錠前にマグネット式バックルを採用。あわせて、ランドセル内ポケットのファスナーの引き手も大きくし、指を引っかけて開閉ができるように。そして、両側面のフックに、ふわりぃが独自開発した着脱簡単ナスカンを採用し、取り外しが簡単にできるようになっている。

 付属品を除いた本体の重量は約960グラム。体格の小さな子どもも安心できる、丈夫で軽いランドセルに。株式会社協和の大島惇志さんからは、「一般的に1100グラム程度で軽い、と言われているランドセル。今回のコラボモデルは、ふわりぃランドセルの中でも最軽量クラスになりました」とお墨付きも。
 
 また、発達障がいのなかでもADHD(注意欠如・多動症)の子どもは、整理整頓が苦手で、忘れ物が多いという傾向や課題があるため、忘れ物防止に繋げるバッグインバッグを共同開発。収納スペースごとに入れる荷物をイラストカードで表示。さらに、バッグインバッグの背面には、取り外し式のタブレットケースを搭載した。

 ランドセル開発にあたって、何度もヒアリングに協力してくれたトラッソスのスクール生の保護者の方々に完成品を見てもらうと、来年度から小学生の息子がいる北見さんは、「うちの子は、普通のランドセルだと開閉がうまくできなくって。軽さの面からもランドセルリュックを検討していたのですが、このランドセルなら軽いし、開閉もしやすくって、みんなと同じランドセルを使えるので、本人も喜ぶだろうな」と使いやすい軽量タイプのランドセルを歓迎した。
 
 
 トラッソスの吉澤さんは、「学校に行く前も学校に行ってからも、荷物の出し入れが簡単にできて、時間をかけないでできると、『早くしなさい』という声もかからずに済みますから、子どもたちにとっては、すごく心的な部分でもやさしいランドセルができたなと思うんですよね」と笑顔になった。


■商品情報

やさしいランドセル
価格:74,800円(税込)
カラー:ブラック、ビビッドピンク
サイズ(内寸)幅23.5×マチ13.0×高30.5cm、A4フラットサイズ対応
主素材:人工皮革(クラリーノ🄬エフ)
重量:約960g(付属品を除く)
生産国:日本
保証:6年間無料修理保証あり
 
9月24日までヒュンメル公式オンラインストアで予約を受け付け、3月上旬に商品をお届け予定。
https://www.hummel.co.jp/randoseru/

「やさしいランドセル」動画はこちらから!

次ページ【動画】ヒュンメル公式!『やさしいランドセル』

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事