「しっかりハット。大事なところに顔を出せる」水沼宏太が“頼もしさ増し増し”前田大然を絶賛!次のマンC戦で対戦が楽しみな選手は?

2023年07月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕らのチームとしては1番やっちゃいけないこと」

定位置の右ウイングで先発し、ゴールも奪った水沼。写真:滝川敏之

 横浜F・マリノスは7月19日、国際親善試合でセルティックと日産スタジアムで対戦。OBの前田大然にハットトリックを許し、2-3で折り返したが、後半に宮市亮が2ゴールを奪うなどし、6-4で逆転勝利を収めた。

 この試合に右ウイングで先発し、持ち前の正確なクロスとハッスルプレーを披露した水沼宏太が、試合後の取材に対応。前横浜監督のアンジェ・ポステコグルーが、昨季まで率いていたスコットランド王者との"乱戦"に手応えを示した。

「(セルティックが)やりたいことか出せたのかは分からないですけど、得点の形とかは、 去年までボスがやっていたんだなっていうのがすごく見えました。僕らも同じようにゴールに向かっていって、これだけ点が入り、積み重ねでやってきたものが出たかなと。見に来てくれた人たちは楽しかったんじゃないかなと思います」

 手痛い恩返しをした元チームメイトの前田に関しては、「しっかりハットトリックしたのは凄い」と絶賛。そのうえでクロッサーの立場から、その頼もしさを熱っぽく伝えた。

「クロスを上げる側からしたら、いてほしいところに常に狙って入っていた印象です。そこでしっかり決めたのは、やっぱりフォワードとしての嗅覚とか、上げる側からしたらいてほしいところにいたから。大事なところに顔を出せる選手になったのは、頼もしいなと感じました。こうやって、帰ってきて結果を出すのは凄いことだと思います」

 1-2で迎えた23分には、水沼はマルコス・ジュニオールから絶妙なタイミングでパスを引き出し、自らゴールを奪った。ハードワークし続けるベテランは「常にあそこを狙ってるんですけど、ボールが来てなかったっていう。やっと来たなという感じ」と笑みを浮かべた。
 
「大体ニアで引っかかることが多かったので、流れてきたら、ああやって点を取れるんだなと。ボールが来なくても、僕は常に狙っていたいです。上げる側からしたら、そこにいてほしいところなので、やっぱり前の選手は常にそういう意識で、狙えればいいかなと思います」

 次は23日、舞台を国立競技場に移してのマンチェスター・シティ戦だ。

「この前のリーグ戦で点を取れなかったのは、僕らのチームとしては1番やっちゃいけないこと。そういう意味では、6点入ったのはすごく良かったです。今日みたいにどんなにやられようが、僕らがやりたいことに向かっていける試合ができれば、新しい発見や、次に繋がるので、全力で向かっていくことが僕にとっても1番大事かなと思います」

 最後に、プレミアリーグに加え、チャンピオンズリーグも制したシティの中で「対戦が楽しみな選手」を尋ねてみると、出てきた名前は現在負傷中のケビン・デ・ブライネだった。

「来るか分からないですけどね。まあでも、この人っていうよりは、組織のほうが僕は気になるんで。どうやってあの形を作ってるのかとか、どの選手がどうやって気を遣ってああいう形にできてるのか。僕自身もそうやって生きてきてる身なので、そっちのほうが気になります」

 川崎フロンターレとのダービーでは完封負けを喫するも、今回は大量6発を叩き込み、"らしさ"と勢いを取り戻したマリノス。欧州王者相手にも、33歳の元気印が切り込み隊長となり、勇猛果敢に攻めまくる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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