【浦和/新加入選手記者会見】クラブ史上初のボーダー柄の新ユニホームで、イリッチ、駒井らが抱負を語る

2016年01月13日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

「プロになるキッカケを与えてくれた」とイリッチがペトロヴィッチ監督とのエピソードを明かす。

新ユニホーム姿で登場した(左から)福島、岩舘、イリッチ、駒井。写真:徳原隆元

 浦和レッズの2016シーズン加入記者会見と新ユニホーム発表会が1月13日、埼玉スタジアムで行なわれた。「『足りない部分』を補完してくれる選手と信じて獲得した」と山道守彦強化本部長は補強について説明し、新加入4選手が10年ぶりのリーグ制覇、9年ぶりのACL制覇に向けて抱負を語った。
 
 記者会見に登場したのは、山道強化本部長、ブランコ・イリッチ(前アスタナ)、駒井善成(前京都)、新人の福島春樹(専修大)、期限付き移籍から完全移籍になった岩舘直。遠藤航(前湘南)はリオ五輪最終予選に臨んでいるため、伊藤涼太郎(作陽高)はU-18日本代表としてロシア遠征中のため不参加となった。
 
 まず今回の補強について山道強化本部長が説明した。
 
「ミシャ体制4年が過ぎたが、なかなかあと一歩でタイトルを獲れずにいること、ACL予選(グループステージ)を突破できずにいることを重く受け止めている。昨季の勝点72はクラブ史上最多であり、通算4敗は最少と、選手たちはよくやっている。しかし、それ以上を獲るためには、新しいパワーをつけることが必要と考え、この4人と海外に遠征中のふたりに来てもらった」
 
 その後、4人が抱負を語り、記者からの質問に答えた。

 ズラタンとは幼少期から顔見知りで、スロベニアのドムジャレでは04年から06年まで同僚だったスロベニア代表DFイリッチは、次のように決意を示した。
 
「日本を代表するビッグクラブの一員になれて喜びを感じている。ベティス(スペイン)に続く二番目に大きなクラブ。オファーをいただいた時、一切迷わなかった。喜びを隠し切れなかった。
 
 日本に来る前から、ズラタン、ノヴァコヴィッチ、ペチュニクから、日本や浦和についての話は色々聞いてきた。まだ多くのことは語れないが、いろいろなことが、今から楽しみだ」
 
 また、「オリンピア・リュブリャナのユースチームでプレーしていた時、トップチームを率いていたのがペトロヴィッチ監督だった。彼がトップでプレーするきっかけを与えてくれた」と、プロへの道を切り開いてくれた"恩師"とのエピソードも披露した。
 
 駒井は浦和の印象などを次のように語った。
 
「自分のプレーを出して、皆さんに認めてもらえるように頑張っていきたい。
 
(浦和のスタイルは)一人ひとりが生き生きと楽しそうにプレーしている印象を受けてきた。ペトロヴィッチ監督のサッカーは、アクションを起こして、丁寧にパスをつなぐ、自分たちのスタイルを持っているところに魅力を感じた。そのなかで自分のプレーを出して行きたい」
 
 すでに昨季特別指定としてプレーしている福島は「大学3年の時に最初にオファーをいただき、必要とされていると感じてとても嬉しかった。また、西川周作さんのプレーを目近で見て、学びたいと思った。満員の埼スタのピッチに立ち、サポーターの胸を打つようなプレーを見せたい」と語った。
 
 水戸からの1年半のレンタル移籍を経て完全移籍に切り替えた岩舘は、「昨季はアキレス腱断裂でチームに迷惑をかけたにも関わらず、チャンスをくれたことに感謝している。より一層、成長して貢献したい」と語った。
 
 その後、埼玉スタジアムに集まった420人の前で、クラブ史上初のボーダー柄を採用した2016シーズンの新ユニホーム姿を披露。最後はサポーターとともに記念撮影に収まった。

 チームは1月15日に大原練習場で始動。18日から27日まで沖縄県(東風平運動公園サッカー場)で1次合宿を行なう。
 
 

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