「特に辛いことはなかった」怪我に泣き続きたバルサでの日々…安部裕葵が語る復帰への道のり。五輪・W杯は「正直、複雑」

2023年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

新天地デビューの時期は?

浦和に加入した安部。Jリーグでのプレーは4年ぶりとなる。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 バルセロナ・アトレティック(旧バルセロナB)から浦和レッズに完全移籍した安部裕葵が7月14日、入団会見に出席した。

 東京都出身で瀬戸内高を卒業した安部は、鹿島アントラーズでプロ生活をスタートし、2019年にスペイン3部のバルサBに移籍。世界屈指の名門でさらなる飛躍が期待されたが、怪我に苦しめられ、出場機会は大幅に限定された。

 現在も復帰過程にあるなか、24歳のMFは現状をこう説明する。

「公式戦に出るとなった場合は、もっと早くチームに合流して、負荷をかけてってことだったと思うんですけど…。この夏に契約が切れるのもあって、バルセロナの方針として、ゆっくり直せばいいんじゃないかってことで、急がずゆっくりやってた感じですね。急げばもっとだいぶ早い段階で、ピッチレベルでプレーしてたと思いますけど、そのような形です」

 具体的な新天地デビューの時期は明言せず。「目処を立てるのは難しいです。早く復帰できるのであれば、早く復帰するだけですし、何か問題があるなら、ゆっくりやるだけ」と慎重な姿勢を見せた。

「それは怪我持ちじゃない選手もそうだと思うんですよ。何か問題があれば休んでというだけなので、他の新加入した選手と同じような流れを辿って。そのような感じです」
【動画】安部裕葵がファン・サポーターへメッセージ!
 海外挑戦中は多くの時間をリハビリに割いた。もちろん辛い経験ではあったが、周囲に助けられ、困難を乗り越えてきたという。

「最初の怪我のあとは、コロナが被ったので、充実したリハビリは難しい時期もありました。それ以降はコロナも落ち着いて、基本はチームの施設で、常にリハビリを続けて、色んなことをやりました。全てを説明するのは難しいですけど、チーム内外を問わず、多くのアプローチをして、今に至るという感じです。

 特に辛いことはなかったですね。周りの皆さんや、チームメイト、クラブスタッフ、家族や友人など色んな方がいるので。実際、僕より大変な方はサッカー内外を含め、たくさんいますし、特に何も感じなかったです。淡々と1日1日、頑張っていました」

 その間には、東京五輪やカタール・ワールドカップが開催され、「そこは正直に話すと、多少は複雑な思いはありました。事実です」とこぼした安部。アジア王者の浦和でキャリアを立て直し、日本代表復帰も果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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