パリSGが5年契約で獲得した“イタリアの新たな逸材”ヌドゥールとは何者か?「18歳とは思えない重量級の体躯に...」

2023年07月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

両足から長短の正確なパスを繰り出す

U-15から各年代のイタリア代表に選ばれているヌドゥール。(C)Getty Images

 フランス王者のパリ・サンジェルマンは12日、18歳のMFシェール・ヌドゥールの入団を発表した。契約は2028年まで5年間。22-23シーズンかぎりでベンフィカとの契約が満了していたため、移籍金は発生していない。

 世界的な知名度が決して高いとはいえないこの18歳はいったい何者か――。

 かつてアルベルト・ザッケローニ監督のアシスタントなども務めたイタリア人監督、ロベルト・ロッシ氏は以下のように評している。

「セネガル人の父とイタリア人の母の元、ブレシアで生まれ育ち、20年夏にアタランタのアカデミーからベンフィカに引き抜かれた大型セントラルMFだ。

 190センチ、84キロと18歳とは思えない大柄で重量級の体躯に、しなやかで力強い身のこなしと優れたダイナミズム、そして左右両足から長短の正確なパスを繰り出す安定したテクニックを備えている。

【動画】イタリアの新たな至宝ヌドゥール
 相手のプレッシャーに対してもフィジカルを活かしてボールをプロテクトし、左右どちらの足からもシンプルながら質の高いショートパス、そして高精度のロングパスを蹴り分ける。最も効果の高いプレーを選択するインテリジェンスと、一連の動作をきわめてスムーズにこなす優れたコーディネーションも長所のひとつだ。

 量も質も備えたインコントリスタとして、きわめて高いレベルにあり、順調に成長すればプレミアリーグのようにさらに高いクオリティーが求められる舞台でも十分通用するだろう」(『ワールドサッカーダイジェスト』2023年1月19日号より加筆・修正)


 新天地はプレミアではなくリーグ・アンとなったが、タレント軍団で即座に出番を掴むのは簡単ではないだろう。ただ、やはり10代でパリSGに加入した同胞の先達、マルコ・ヴェッラッティのように、花の都で太く長いキャリアを築く可能性は十分にある。

 イタリアの新たな逸材の挑戦に期待したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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