「長すぎる」札幌MFの転倒から“1分30秒後”にVAR介入...家本元審判員が時間を要したPK判定に見解「できるだけ早く止めるべき」

2023年07月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パッと見てファウルだと分かる」

福岡戦にてペナルティエリア内でファウルを受けた札幌の駒井。写真:滝川敏之

 Jリーグは7月8日、J1第20節の福岡対札幌(2-1)を開催。この試合の判定がDAZNの『Jリーグジャッジリプレイ』で取り上げられ、元国際審判員の家本政明氏が解説した。

 58分、札幌のショートカウンターのシーンで、左サイドのスパチョークからの横パスをペナルティエリア内で受けた駒井善成が、福岡のドウグラス・グローリと接触して転倒。しかし主審の笛は鳴らず、そのままプレー続行に。

 そして、そこから約1分30秒が経過し、プレーが切れたところでVARが介入。主審がオンフィールドレビューを行なった結果、D・グローリのファウルをとり、札幌にPKが与えられた。

 まず家本氏は、「(D・グローリは)ボールにチャレンジできていないので、正当なプレーと見るのは難しい。パッと見てファウルだと分かる」として、ファウルとした主審のジャッジは妥当であるとの見解を示した。
 
 そのうえで、VAR介入までにかかった時間に対しては「1分半は長すぎる」と指摘。次のように説明した。

「(VARが最初に)このアングル(正面のアングル)を見にいくと思う。シンプルなファウルなので『あ、FKじゃん』って。次にオフサイドカメラ(横からのアングル)で見て、『ペナルティエリアの中だよね』となって試合を止める。なので1分半はいらない。少なくとも1分以内には主審にストップザゲームをコールできたシーンです」

 家本氏は、PKだと判断された際、試合を止めるタイミングは「確証された時にできるだけ早く止めるべき」との持論を展開。続けて、「もちろん、シュートチャンスになっていたら考えるポイントにはなりますが、そういうシーンが少なくともなかったのであれば、反則が確認できた、オフサイドカメラでペナルティエリアの中だと確定できたなら、その時点ですぐ止めるべきだった」と考えを語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】PK判定となった福岡のファウルシーン!

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