得点力不足に苦しむ浦和。伊藤敦樹が挙げた“ゴールがない試合”の共通点「抜け出しが少なかったり、単発になってしまっている」

2023年07月09日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「なかなか自分の良さを出せなかった」

伊藤がチームの抱える課題を分析した。(C)SOCCER DIGEST

[J1第20節]浦和 0-0 FC東京/7月8日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズは7月8日、J1第20節でFC東京と対戦。終始、チャンスを活かせないまま、スコアレスドローに終わった。

 浦和は今シーズン、得点力不足に悩まされ、16節の鹿島戦(0-0)からは、3試合連続で引き分け。それでも、直近の2試合は複数得点で勝利し、復調傾向にあるかと思われたが、今節は無得点で勝点2を失う結果となった。

 FC東京戦にボランチで先発した伊藤敦樹は、自身の出来について、「今日に関してはデュエルの部分でなかなか自分の良さを出せなかったですし、セカンドボール争いの部分でも、奪える距離感にいなかったので、少し難しかったです」と肩を落とした。
 
 チームの課題にも言及。「点を取れている試合では、(ボールが)サイドに入った時に裏に抜けて、そこからクロスだったりができている。今日はそういうシーンがほとんどなかった」として、次のように続けた。

「(相手を)崩せなかった。今シーズン、得点が取れない試合が結構ありますけど、そういう試合で共通しているのは、浦和の抜け出しが少なかったり、単発になってしまっていること。そういう課題が今日も出てしまったのかなと思います」

 ただ、攻撃の狙いが見えたシーンもあった。29分、敵陣中央の右でパスを受けた伊藤が、ペナルティエリア中央へ正確なスルーパスを供給。これに抜け出した興梠慎三は、相手DFに対応されシュートまでいけなかったが、得点の匂いを感じさせた見事な連係だった。

「あのシーンは、右サイドのトモ(大久保智明)とオギ(荻原拓也)と上手く連係して、自分のところでフリーで前を向けた。前を向けた時は慎三さんの動きは常に見ていますし、空いていたので慎三さんに良いパスを出せましたけど、相手の守備が良かったですね」

 こう振り返った伊藤は、「あのようなパスを増やしていけば、アシスト数やゴールに直結するプレーは増えてくると思う。そこはどんどん増やしていきたい」とさらなる奮起を誓った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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