【採点寸評|川崎】チームを乗せたアカデミー出身コンビ。交代選手もよく働いた[J1第20節 川崎 3-0 横浜FC]

2023年07月09日 本田健介(サッカーダイジェスト)

総括としての評価は「6」に近い「6.5」

【警告】川崎=宮代(55分)、脇坂(61分)、車屋(69分)、瀬川(71分) 横浜FC=M・ヒアン(28分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】瀬古樹

[J1第20節] 川崎 3-0 横浜FC/7月8日/等々力陸上競技場

 Jリーグは7月8日、J1第20節の8試合を各地で開催。等々力陸上競技場では川崎フロンターレ対横浜FCが行なわれ、3-0で川崎が勝利した。
【PHOTO】川崎の出場15選手&監督の採点・寸評。チームのエンジンになった瀬古。裏を狙い続けた宮代はウイングで持ち前の機動力を発揮
 13分、CKの流れから登里享平のクロスに山田新が反応。左足でボレーシュートを決め、川崎が先制する。

 さらに36分には、宮代大聖が自ら獲得したPKでネットを揺らして追加点を奪取。2点リードで前半で終えた。

 迎えた後半、川崎は89分に瀬川祐輔がミドルシュートを叩き込み、勝負を決定づける3点目をゲット。川崎は3試合ぶりの勝利で9位に浮上。一方、横浜FCはリーグ戦6試合未勝利で、17位に後退した。
 
▼川崎のチーム採点「6.5」
 今季アウェーで横浜FCに敗れた時のデジャブを見ているかのようなカウンターからピンチを迎えるなど、立ち上がりの内容は厳しいもの。それでも、先発を掴み返したGKチョン・ソンリョンのセーブで事なきを得ると、徐々に流れを引き寄せた。

 チームを乗せたのは、先発起用に応えた大卒1年目のセンターフォワード山田と、左ウイングに入った宮代の"アカデミー出身コンビ"だ。前者は登里のクロスを押し込んで先制ゴールを奪い、後者は自ら奪ったPKを豪快に決めてみせた。

 前述したように先発に戻ったチョン・ソンリョンと、MF瀬古樹もチームを活性化し、勝利に大きく貢献。試合終盤には途中出場のMF瀬川が試合を決める3点目をマークするなど交代選手もよく働いた。

 もっとも、試合全体を振り返ると、立ち上がりと後半は足が止まるシーンが少なくなく、後半には誰もショートコーナーの対応に走らず、チョン・ソンリョンが声を荒げるシーンもあった。アウェーで名古屋に敗れたあと、しっかりホームで勝ち切ったことは大きいが、総括としての評価は「6」に近い「6.5」というところだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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