2位の東京Vから“恩師”率いる首位の町田へ。バスケス・バイロンが移籍決断の理由を明かす「僕を育ててくれた黒田監督の元でやりたい」

2023年07月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「批判されるのもわかった上での決断」

東京Vから町田へ完全移籍したバスケス・バイロン。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 FC町田ゼルビアへの完全移籍が決まった東京ヴェルディのMFバスケス・バイロンが7月6日、東京Vを通じて移籍の理由を明かした。

 バスケス・バイロンは、2016年に青森山田高へ進学。現在は町田で監督を務める黒田剛監督の下、3年時にはチームの主力として選手権優勝に貢献した。

 卒業後はいわきFCなどを経て、2022年から東京Vでプレー。今季はここまで、リーグ戦22試合に出場して2ゴールを記録(24節終了時点)し、J2で2位と好調のチームを支えていた。
 
 バスケス・バイロンは東京Vの公式サイトで、「このたび、東京ヴェルディからFC町田ゼルビアに移籍する事になりました」と報告。そして、J2で首位を走るチームへの移籍を決断した理由や、これまでの感謝を次のように発信した。

「この決断は本当に悩みに悩んで、自分でした決断です。ヴェルディの選手としてシーズンを戦ってる最中、J1昇格争いをしてる中で僕がこの夏に移籍する事があるなんて正直全く想像はできませんでした。そしてもちろんヴェルディに携わる方々にとっては、理解し難い、あり得ない決断だと思うのは当然だと思います。批判されるのもわかった上での決断でした。

 今回町田に移籍する事になった、大きな1つの決め手は僕のサッカー人生の中で1番影響を受け、僕を育ててくれた黒田監督の元でやりたいという想いと、恩師の元で自分の目標や夢に向かって頑張りたいという想いです。そしてこの時期にオファーを頂けた事も1つの縁やタイミングだと思ってこの決断に至りました。

 東京ヴェルディに携わる皆さんに、今後応援して頂けるかはわからないですが、東京ヴェルディは僕にとって初めてのJリーグクラブでした。初めてピッチに立った時、初めて緑のユニフォームを着た時、初めてサポーターを目の前にした時のあの幸せと感動は絶対忘れません。

 選手としても一人間として僕を育ててくれた東京ヴェルディに携わるみなさんには本当に感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。僕はこれからどこに行っても僕がお世話になったいわきFCや東京ヴェルディの存在は必ず僕の心の片隅にいれてやっていきます」

 最後には、「みなさんそれぞれの反応や意見はあると思いますが」としつつ、「全てをパワーに変えてこれからも自分らしく頑張っていきます。どうか陰ながらでもいいので応援を宜しくお願いします」と呼び掛けた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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