【欧州冬のメルカート】現地1月7日に決定した主な移籍|ヘルタ加入の逸材クルトは原口のライバルにも。ヤヌザイは半年前倒しでレンタルバック

2016年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンタスティック4」の牙城を崩せなかったヤヌザイ。


■シナン・クルト
・19歳/MF/ドイツ国籍
・バイエルン→ヘルタ・ベルリン(完全移籍)
・移籍金:200万ユーロ(約2億8000万円)
 2014年夏、バイエルンがボルシアMG・U-19から18歳としては破格の250万ユーロ(当時のレートで約3億5000万円)を叩いて強奪したトルコ系ドイツ人のビッグタレント。ただ、攻撃陣の層が分厚いバイエルンのトップチームでは出場機会に恵まれず、今シーズンも4部のバイエルンⅡでのプレーを余儀なくされ、ヘルタ・ベルリンとの3年半契約にサインした(2018年にバイエルンが800万ユーロで買い戻せるオプション付き)。「ネクスト・ロイス」の愛称通り得意なのは左ウイングだが、攻撃的ポジションならどこでも機能するだけに、原口元気のライバルになる可能性もありそうだ。
 


■アドナン・ヤヌザイ
・20歳/MF/ベルギー代表
・ドルトムント→マンチェスター・U(レンタルバック)
 夏に1年レンタルでドルトムントに新天地を求めるも、ブンデスリーガで6試合(すべて途中出場)、ヨーロッパリーグで5試合しか出番を与えられず、これに難色を示した保有元のマンチェスター・Uが半年前倒しで復帰させた。「ファンタスティック4」と激賞されるマルコ・ロイス、香川真司、ヘンリク・ムヒタリアン、ピエール=エメリク・オーバメヤンの牙城を崩せなかった格好だ。マンチェスター・Uでも出場機会は限られそうで、プレータイムが得られそうなクラブへの再レンタルが見込まれる。
 


■ヤン・キルヒホフ
・25歳/DF/ドイツ国籍
・バイエルン→サンダーランド(完全移籍)
・移籍金:100万ユーロ(約1億4000万円)
 ビルドアップ時のフィードセンスをジョゼップ・グアルディオラ監督に買われていたが、ジェローム・ボアテングやハビ・マルティネスなどにCBとしての総合力で大きく劣り、今シーズンの出場機会はDFBカップの1試合のみ。バイエルンからサンダーランドへの移籍を決意した。新天地のサム・アラダイス監督は、「ヤンは素晴らしい経歴を持っている。センターバックでも中盤でもプレーできる多彩な男だ」と期待を寄せており、サンダーランドの5バックでは最も得意なリベロを任されそうだ。
 


■モルガン・アマルフィターノ
・30歳/MF/元フランス代表
・無所属(前ウェストハム)→リール
 2年目のウェストハムで夏にスラベン・ビリッチ新監督と衝突し、U-21チーム行きを命じられると、2015年10月6日に双方合意のうえで契約を解消。新天地を探しており、この度フリートランスファーで母国のリールと契約した。「リールに加入できて、とても嬉しい。自分の選択が正しかったかどうかは、時間だけが教えてくれる。僕は自分に自信を持っている」と意気込みを語ったサイドアタッカーは、19節終了時点で11位と低調なリールの起爆剤となれるか。
 
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