なぜ古橋亨梧は28歳でプレミア移籍を封印し、セルティック残留を決断したのか。「僕の個人的なモチベーションは...」

2023年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンと一緒にトレブルを祝った思い出を大切にしているんだ」

セルティックと2027年までの4年契約を結んだ古橋。(C)Getty Images

 日本人5選手が所属するセルティックは7月4日、エースの古橋亨梧と2027年6月まで新たに4年契約を結んだと発表した。

 2022-23シーズンに公式戦34ゴールを挙げ、スコットランドリーグのMVPと得点王(27点)に輝く活躍で、国内3冠に大きく寄与した日本代表FWには、恩師アンジェ・ポステコグルーが新監督に就任したトッテナムやクリスタル・パレス、バーンリーなどプレミアリーグをはじめとする複数のクラブが関心を寄せていた。

 現在28歳のストライカーからすれば、ステップアップするなら、このタイミングだった。だが、この契約延長によって残留が決定的となった。

 なぜ、セルティックに留まる決断をしたのか。古橋はクラブの公式ホームページに掲載されたコメントでこう語っている。

「昨シーズンは信じられないほどだった。シーズン開始から、僕たちの目標は出場したすべての大会でできる限りの成績を収めることだった。僕たちはトロフィーを獲得し、ファンに笑顔をもたらすために、ピッチの内外で毎日ハードワークをした。初めてのトレブルを獲得し、クラブの世界記録を更新する8回目のトレブル達成に貢献できたことは、非常に誇りに思う瞬間だったし、ファンと一緒にこれを祝った思い出を大切にしているんだ」

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 21年夏にヴィッセル神戸から移籍したきた点取り屋は、「セルティックに加入してからずっと応援してくれているので、ファンに恩返しできるように頑張りたい」と話し、こう続けている。

「来シーズンの僕たちの目標は同じだ。クラブに成功をもたらすこと。トロフィーを守り、この大きなクラブを代表してチャンピオンズリーグに出場する機会を得られて興奮している。僕の個人的なモチベーションは、より多くのゴールを決めて、チームメイトが試合に勝つのに貢献することだ」

 最後に古橋は、こう締め括っている。

「(新監督の)ブレンダン(・ロジャース)と一緒に仕事をするのを楽しみにしている。彼はトップレベルの監督で、クラブをよく知っており、ここでトロフィーを獲得するために何が必要かを知っている。僕とチームメイトは彼と一緒に仕事ができるのを楽しみにしているよ」

 愛してくれる熱狂的なセルティックのサポーターのために、多くのゴールを決めて勝利を届けたい――。それこそが、小柄なタリスマンが一番に望んだことだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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