「W杯で野球のように優勝するために」本田圭佑が日本サッカー強化プランを熱弁!「オランダとは違う。マラソンも野球もライバル」

2023年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう文化が出来上がってるから、余裕ぶっこきながら全国廃止とか言ってる」

本田が競争力の必要性を説いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表のレジェンド、本田圭佑が7月3日、ABEMAの『本田圭佑のアベマプライム』に出演。日本サッカーの強化について語った。

 番組のトークテーマの1つは、「子どもの全国大会の必要の有無」。議論をするうえで、オランダなどでは、より適切なアプローチで成長を促すため、全国大会を開催していない事実が紹介された。

 この件に関して、VVVフェンロとフィテッセに在籍し、オランダリーグでのプレー経験を持つ本田は、日本とは異なる同国の文化に触れ、次のような見解を示した。

「オランダは日本みたいに娯楽がないから全員がサッカーをする。日本って今、経済とも密接に結びついてるじゃないですか。サッカーもマラソンも野球も、ある種ライバルであり、どうやって観客を呼び込むかって、みんな一生懸命になっている。大学には経営があって、部員をたくさん呼ぶには、強くならないと優秀な子が入ってこないし、学生も増えない。

 でも、オランダみたいなヨーロッパは、もうサッカーの文化が出来上がってるから、余裕ぶっこきながら全国(大会)廃止とか言ってるけど、いやいや、小学生が全員サッカーをやってるから、必然的にサッカーの優秀なやつを探せると。『そんなあぐらかいてたら、野球やラグビーやバレーに(人を)持ってかれるぞ』っていう心配がないから、オランダは成り立ってる。みんなサッカーしてますから」
 
 また、さらなる競争力の必要性を強調。「アジアの周辺諸国もどんどん力をつけているので、自分たちが頑張ってるつもりでも、相対的にどんどんどんランキングが下がっていくことは、日本だって可能性としてある。危機感を持ってやっていかないと」と警鐘を鳴らす。

「日本代表が今後ワールドカップで、野球のように優勝するために、もっと良い選手を輩出するためにもっと競争しないといけない。サッカーでは世界はとにかく競争し続けてるので、もっと知恵を絞って、お金も投じてリソースも通じてやっていく」

 日本代表としてワールドカップを戦っていた際から、常々「優勝」を公言していた本田。立場が変わっても、世界を獲りに行く熱量は変わらない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「日本、アホちゃうか」本田圭佑、WBCのサッカー熱への影響に関する問いにバッサリ!「なんでレベルの低い話をしなきゃいけないのか」

【PHOTO】2023年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!

【PHOTO】ファッショナブルなデザイン続々! 23-24シーズンの欧州クラブの新ユニホームを一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事