【採点寸評|横浜】破壊力十分な前線のブラジル人トリオを軸に攻め込み快勝。守→攻の切り替えの早さも目立つ[J1第19節 横浜4-1湘南]

2023年07月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

A・ロペスの強さと巧さは群を抜いていた

【警告】横浜=井上(85分) 湘南=石原(15分)、大岩(45+3分)、町野(90+3分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】アンデルソン・ロペス(横浜)

[J1第19節 横浜4-1湘南/7月2日/日産スタジアム]

 Jリーグは7月2日、J1第19節・横浜F・マリノス対湘南ベルマーレを開催。"神奈川ダービー"を、4-1で横浜が勝利した。
【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。2得点のA・ロペスはポストプレーも高精度。渡辺は状況判断が良く、攻守に秀逸なプレー
 開始早々の6分に横浜が先制する。エウベルから横パスを受けた松原健が右足を振ってミドルシュートを決めた。さらに、10分には相手のビルドアップのミスを突いてアンデルソン・ロペスが加点した。

 後半も横浜がゴールを奪う。51分にヤン・マテウスのクロスをA・ロペスが頭で合わせた。

 対する湘南は、75分に町野修斗がPKを決めて1点を返したが、横浜は直後の77分に植中朝日のゴールで突き放した。

 首位の横浜は6連勝。一方、最下位の湘南は4連敗で13戦未勝利となった。
 
▼横浜のチーム採点「6.5」
 Y・マテウス、A・ロペス、エウベルの強力3トップを軸に前半から攻め込んだ結果、4-1と快勝。ハイラインの裏を突かれてカウンターを食らうシーンはあったが、流れの中からは得点を与えず危なげない勝利と言えた。試合の主導権を湘南に渡さなかった点では、GK一森純の好セーブが見逃せなかった。

 この日の横浜が素晴らしかったのは、守備から攻撃への切り替えの早さ。GK一森も含め縦への意識が高く、一気に敵陣の深い位置までボールを持ち運ぶプレーはクオリティが高かった。前線のブラジル人トリオの破壊力は目を見張るレベルで、なかでもA・ロペスの強さと巧さは群を抜いていた。

 中盤では渡辺皓太の判断力と仕掛けどころの良さが光った。空いているスペースに動き出す嗅覚、パスを受けるタイミングも素晴らしく、守備から攻撃に切り替わる局面で重要な役割を果たしていた点でも、チームへの貢献度は高かった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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