ミランが2016年の初戦を落とす……。2試合連続スタメンの本田は65分まで奮闘

2016年01月07日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

スタッツが示す通り試合の主導権を握ったのはミランだったが…。

ミラン対ボローニャ戦の結果&フォーメーション。

 1月6日のセリエA18節。ミランが本拠地サン・シーロでボローニャに0-1で敗れた。
 
 本田が2試合連続で右サイドハーフに入ったミランは、相変わらずビルドアップの正確性を欠いてチャンスを作れない。一方のボローニャも攻撃のアイデアを欠き、ともに25分までシュートがゼロという面白味のない展開が続いた。
 
 この試合で初シュートは26分。バッカからのスルーパスに抜け出した本田が中央に折り返してこぼれたボールを、ニアングが右足で振り抜く。しかしこれは、相手GKミランテにセーブされて先制点は奪えなかった。
 
 このプレーで勢いに乗ったミランは、29分にボナベントゥーラが左サイドを抉ってクロスを狙えば、31分にニアングのクロスにバッカが飛び込み、39分にモントリーボがミドルを放ち、40分に本田の強引な突破からボナベントゥーラがシュートを狙い、45分+1分にバッカがペナルティーエリア内でフィニッシュするなど、次々とチャンスを作った。それでも、相手の守護神ミランテの好セーブもあってゴールを奪えず、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。
 
 後半はお互いの陣形がやや間延びしたこともあり、両チームが交互に敵ペナルティーエリアまで攻め込むややオープンな展開に。それでもゴールは生まれず、先制点が欲しいミランのミハイロビッチ監督は65分、それまでまずまずのプレーを見せていた本田に代えて、チェルチを投入する。
 
 そのチェルチは77分、ニアングのスルーパスからGKと1対1の場面を迎えるが、ドリブルの方向を誤ってチャンスをフイに。その流れのままバッカのヘディングシュートがネットを揺らすが、競った際のプレーがDFへのプッシングと判定されて幻のゴールに終わった。直後にミランはニアングに代えてL・アドリアーノを投入。さらに攻勢を強めた。
 
 しかし、先制したのはボローニャ。82分、ムニエの右からのクロスをファーサイドにいたジャッケリーニが、ワントラップ後に素早く右足で押し込んだ。
 
 その後、ボローニャは陣形を下げて守備固めに入り、ミランが終始押し込む展開に。しかし、最後までゴールネットを揺らせずにタイムアップ。ミランの2016年を黒星スタートとなってしまった。
 
 ボール支配率(55対45)、シュート数(11対6)、コーナーキック数(10対0)のすべての項目で勝るなど、内容的にはボローニャを上回りながらも、フィニッシュの場面で正確性を欠いて敗れたミラン。再びミハイロビッチ監督の立場が危うくなりそうだ。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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