「飛行機で勉強」「誰よりも早く練習場入り」遠藤渓太が真横で見ていた原口元気を語る。シュツットガルト移籍を聞いた時は…

2023年06月30日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「僕も巻き込まれて『お前、質問出して』みたいな」

遠藤(左)と原口(右)。2021-22シーズンにウニオン・ベルリンで共闘した。(C)Getty Images

 横浜F・マリノスからウニオン・ベルリンへ渡った遠藤渓太が、海外生活を送るうえで大きな支えとなったのが、原口元気だ。

 遠藤の2020年夏の加入から遅れること1年、ハノーファーからドイツの首都へやってきた日本代表のレジェンドは、ピッチ内外でまさに生きた手本だった。

 2022-23シーズンは自身がブラウンシュバイクに期限付き移籍、原口がシュツットガルトへ完全移籍し、揃ってウニオンを離れたなか、現在25歳のアタッカーが7歳上の先輩との思い出を振り返った。

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 元気君とは、ウニオンにいる時はほぼ毎日一緒にいましたし、違うチームに行ってからもけっこう連絡は取ります。元気君はチームの誰よりも早く練習場に来て、トレーニングしてるんですよ。練習前なので筋トレをバンバンするわけじゃなくて、身体の準備をしたり。

 練習が終わったあとも、よっぽど疲れてない限り、ほぼ毎日筋トレルームで汗を流してましたね。やっぱり、ああいう姿を隣で見てたら、自分もやらなきゃなと思うし、色々教わって得たものがあります。

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 言語の勉強も一緒にしました。本当にストイックなんです 。飛行機とかに乗ってて、隣で勉強するんですよ。すごいことなんですけど、僕も巻き込まれて「お前、質問出して」みたいな。めちゃめちゃドイツ語の勉強をしていましたね。キャンプもずっと一緒の部屋だったので。 

 シュツットガルトに移籍すると聞いた時は、元気君らしいなと思いました 。ウニオンである程度の地位は築けてたけど、自分のためを思って移籍したと思うし。もっと上手くなりたい、もっと良い選手になりたい気持ちがあったから、あえて違う世界に飛び込んだのかなと。なかなかできる決断じゃないので、すごいなと思います。

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 ちなみに日本人MF2人が去ったウニオンは、ブンデスリーガを4位で終え、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

 遠藤は仲間たちの躍進に「もうびっくりですよ。僕が入った当初は、何とか残留しようみたいな感じだったのに、カンファレンスリーグに出て、ヨーロッパリーグに出て、チャンピオンズリーグですか」と声を弾ませた。

※第5回終了(全8回)。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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