「監視体制の強化を図る」J2仙台、一部サポによる磐田バスを取り囲んだ危険行為の再発防止策を実施

2023年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「監視体制が不十分だったことが主な発生原因」

仙台が磐田戦で起きた事象について、再発防止策を実施すると発表した。写真:早草紀子

 J2ベガルタ仙台が6月24日、磐田戦後の事象について、再発防止策を実施すると発表した。

 クラブによると11日にホームで行なわれたJ2第20節のジュビロ磐田戦後、一部サポーターが磐田の選手の試合中のパフォーマンスに抗議するため、立ち入り制限エリアに進入。磐田のチームバスを取り囲み、威嚇するなどの危険行為を行なったという。

 これに対し、仙台は事象の反省点を挙げ、改めて謝罪した。

「本事象につきましては、立ち入り制限エリアへの侵入を防げなかったこと、立ち入り制限エリアに侵入したサポーターを退去させることができなかったこと、および、違反者を特定するための監視体制が不十分だったことが主な発生原因と認識しております。誠に申し訳ございませんでした」

 反省に基づき今後は、「試合運営体制および監視体制の強化を図る」として、警備体制を強化するとともに、ホームゲーム管理規程の見直しを行なっていくとした。
 
"ベガルタ仙台試合運営管理規程"の改定内容は以下のとおり。

1. 第6条(禁止行為)の禁止項目に以下の事項を追加します。
・立ち入り制限エリアへの侵入(項番(1)として)
・拡声器の応援統率以外での使用(項番(8)として)

2. 第6条(禁止行為)の注記に以下の内容を追加します。
※安全管理上、観客席やスタジアム周辺をカメラで撮影する場合がございます。違反行為や禁止行為が行われた場合、警備員や係員の目視により違反者の特定に努めさせていただきますが、特定困難な場合は撮影した画像などを使用することもございます。
※違反行為が生じ、入場禁止などの処分が必要となった場合、該当者は顔写真を撮影いたします。本撮影は監視・違反者の特定・処分行為の徹底以外には使用いたしません。

改正後の第6条(禁止行為)の内容は以下のとおりとなります。
下線が対象箇所となります。

第6条(禁止行為)
運営責任者が特に必要と認めた場合を除き、いかなる施設においてもJリーグ試合運営管理規程第4条(禁止行為)および次の各号に掲げる行為をしてはならない。

※安全管理上、観客席やスタジアム周辺をカメラで撮影する場合がございます。違反行為や禁止行為が行われた場合、警備員や係員の目視により違反者の特定に努めさせていただきますが、特定困難な場合は撮影した画像などを使用することもございます。
※違反行為が生じ、入場禁止などの処分が必要となった場合、該当者は顔写真を撮影いたします。本撮影は監視・違反者の特定・処分行為の徹底以外には使用いたしません。

(1) 立ち入り制限エリアへの侵入
(2) 故意的な座席の確保
(3) 通路や階段に立ち止まっての観戦や応援
(4) 座席に立っての応援
(5) スタンド内での折りたたみ椅子の使用
(6) 承認を受けていない販売行為、ポスター・ビラの配布、掲出及び募金、署名、調査活動、物販販売
(7) 指定場所以外での横断幕の掲出、大型フラッグや太鼓等の鳴り物の使用
(8) 拡声器の応援統率以外での使用
(9) 以下に定める横断幕の掲出や行為
1.クラブが許可していない、団体や個人名を表示した物(営利目的以外のものも含む)
2.誹謗中傷的な内容のもの、公序良俗に反するとみなした横断幕の掲出
3.その他クラブが不適切と判断する内容と掲出行為
4.スタジアム内の広告物、案内表示などを覆い隠す掲出行為
5.座席や通路を覆い隠す掲出行為
6.緩衝地帯への掲出
※以上に当てはまる内容・行為の場合、幕類(横断幕・ゲートフラッグ等)を撤去いたします。
(10) 試合後、特に夜半の騒音
(11) 一般的に罵声、中傷と認められる行為
(12) 試合の運営または進行を妨害し、他人に迷惑または危険を及ぼす等の恐れがあると警備従事員が認める行為
(13) スポーツ・インテグリティを保持できないと運営責任者が判断した行為や言動

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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