【天皇杯速報】浦和×G大阪|パトリックの2ゴールでG大阪が連覇! GK東口が浦和の前に立ちはだかる。

2016年01月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

CKからうまくマークを外したパトリックがネットを揺らし決勝点。

パトリックのゴールでG大阪が2-1と勝ち越し、リードを最後まで守り切った。

 第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会の決勝戦、浦和対G大阪は1月1日、味の素スタジアムで14時15分にキックオフされた。
 
 浦和は、準決勝の柏戦で負傷した柏木が欠場。ボランチは阿部と青木という組み合わせとなった。前線は1トップに興梠、2シャドーに天皇杯3戦連発中の李と武藤が並んだ。一方のG大阪は、現状のベストメンバー。ベンチにはユース所属の初瀬亮が入った。
 
 試合は序盤から球際での激しい攻防も見られるアグレッシブな展開となる。そのなかで3分、宇佐美が左サイドでボールを持つと、相手DFふたりをかわして中央へ折り返す。グラウンダーで入れたボールにパトリックが右足で合わせたが、これはクロスバーに直撃してビッグチャンスを逃した。
 
 対する浦和は8分、藤春のパスミスを突いた李がボールを奪い、興梠にラストパスを送るも、CB丹羽のクリアに遭い、シュートには至らず。その後のCKでは槙野がボレーを放つもGK東口に阻まれた。
 
 10分、G大阪にアクシデント。右SBの米倉が接触プレーのなかで負傷。交代を余儀なくされ、代わってボランチの井手口が投入される。今野が右SBに回った。

 一方の浦和もピッチの幅を広く使った攻撃で、宇賀神のサイドアタックなどからチャンスメイク。G大阪ゴールを窺うシーンが増えていく。
 
 しかし25分にまたもG大阪に決定機が訪れる。カウンターから宇佐美が抜け出し、ペナルティエリア内まで侵入すると、オーバーラップした藤春にスイッチ。藤春のクロスにパトリックが頭で合わせるが、わずかにゴール右に外れた。
 
 そして32分、ついに均衡が破れる。中盤でのボールの奪い合いを制したG大阪は、倉田が前線のパトリックへ正確なフィードを送る。追ってくる森脇を振り切ったパトリックは、GK西川のニアサイドを破るシュートで浦和ゴールに叩き込んだ。
 
 G大阪が1点をリードしたのも束の間、今度は浦和がすぐさま反撃し同点に追いつく。梅崎のクロスに李がヘディングシュート。ファーサイドへ流したこのシュートはポストに当たったものの、こぼれ球を興梠が左足で蹴り込んだ。
 
 さらに浦和は前半アディショナルタイムにも、宇賀神のクロスからチャンスを広げ、最後は興梠がヘディングで押し込もうとしたが、東口の好セーブに阻まれた。
 
 前半は1-1の同点のまま終了した。

 後半は、ともに選手交代なくスタート。前半同様、立ち上がりは互いに攻撃的な姿勢を打ち出す。
 
 そして、立ち上がりの53分、G大阪はCKからサインプレーでマークを外したパトリックが右足で浦和ゴールに蹴り込み、再びG大阪が2-1と勝ち越した。
 
 そしてこのゴールの直後にG大阪はトップ下の倉田を左サイドへ回し、パトリックと宇佐美の2トップへシフト。一方の浦和は、梅崎に代えて関根、武藤に代えてズラタンを投入。二枚替えで勝負に出る。

 浦和は65分、CKのこぼれ球を阿部がボレーで狙うもパトリックの身を挺したブロックと、そのこぼれ球に対する東口の好セーブでゴールならず。さらに22分にも右サイドを関根がドリブル突破。そのクロスに那須がヘッドで合わせるもシュートは東口の正面を突いた。
 
 残り15分、G大阪は宇佐美に代えて内田を投入。攻勢を強める浦和に対して、堅守速攻を徹底する構えを見せる。
 
 82分、浦和はCKから槙野がゴールに押し込み同点かと思われたが、直前の那須のプレーがファウルを取られ、ゴールは認められず。

 そして2-1のままゲームは終盤に突入。浦和はさらに攻撃の手を強め、タイムアップ直前には槙野が決定的なシュートを放ったものの、またもや東口が好セーブで立ちはだかる。

 結局、試合は2-1でタイムアップ。G大阪が天皇杯連覇を達成した。

【PHOTOハイライト】天皇杯決勝

 
 
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