憧れの上田綺世のように。名古屋の注目の17歳FW貴田遼河が目指すストライカー像

2023年06月17日 本田健介(サッカーダイジェスト)

広島戦でもチャンスが訪れるか

5月にはプロ契約を締結。クラブの未来を背負うストライカーだ。(C)SOCCER DIGEST

 シーズン半分となる17試合を終えてリーグ2位と好調を維持する名古屋で、注目度を高めているのが、アカデミー育ちの17歳FW貴田遼河である。

 昨季、16歳でデビューを果たした新ストライカーは、今年4月19日のルヴァンカップ・横浜FC戦で2ゴールの活躍を見せ、17歳9か月4日でクラブの公式戦最年少得点記録を更新。5月には杉森考起(現・徳島)、菅原由勢(現AZ)に次ぐ、名古屋でU-18所属中にプロ契約を締結した3人目の選手となった。

 今季の名古屋では、キャスパー・ユンカー、マテウス・カストロ、永井謙佑の強力3トップが顔となっているが、長谷川健太監督は長いシーズンを戦うにあたって彼らを脅かすような選手の登場も熱望。貴田にかかる期待は大きいと言えるだろう。
 
 そんな貴田が、6月15日にも行なわれた日本代表戦で見本にしている選手がいるという。それは、そのエルサルバドル戦で代表初ゴールも奪った上田綺世である(翌日に怪我でチームを離脱)。

「いつも見ているのは上田綺世選手。試合前にもプレー映像をチェックしたりしています。ロングボールを収めるところだったり、どんな形でもシュートを決めるところは、自分も真似したいところでありますし、A代表の試合ではそのプレーを追っています。

(ベルギーでの試合でも)点を決めたという情報を得たら、ハイライトなどをチェックしていますし、1年を通じたゴール集なども参考にさせてもらっています」

 日本代表の新エースとしても注目される万能ストライカーから学べることは多いようで、さらに海外選手ではレバンドフスキ(バルセロナ)やフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)らも参考にしているという。

 彼らから吸収した技術をいかにピッチで表現するか。チームは6月18日にルヴァンカップの第6戦・広島戦を迎える。すでにグループステージ突破を決めているなかで、貴田にもチャンスが回ってくるのかもしれない。

「点を決め続けて、スタメンになれるように」

 名古屋の未来を担うホープはギラギラとチャンスを窺っている。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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