「僕は川崎、川崎って言いたくない」守田英正が明かした“真の共存”への覚悟「やりやすいのは間違いなく事実としてあるけど…」

2023年06月16日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

エルサルバドル戦では元川崎5人が先発

守田は川崎でもチームメイトだった旗手と共に中盤で先発。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 6-0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム

 日本代表は6月15日、エルサルバドルと豊田スタジアムで対戦。開始1分でFKから谷口彰悟が奪った先制点を皮切りに、次々とゴールが生まれ、6-0で圧勝した。

 この一戦では、CBで谷口と板倉滉、アンカーで守田英正、左インサイドハーフで旗手怜央、左ウイングで三笘薫が先発。在籍のタイミングの多少のズレはあるものの、元川崎フロンターレの面々が一堂に会した。

「特に左サイドは連係しやすかったのでは」と想像がつくが、出場機会のなかった遠藤航に代わってキャプテンマークを巻いた守田から、興味深いこんな発言が飛び出した。真の共存への強い覚悟が窺い知れた瞬間だった。

「僕は川崎、川崎って言いたくない。そこでアドバンテージがあるかって、あんまりそう思わない。1人1人が代表として、特長をちゃんと共有できれば、互いに特長を出させ合ってあげるような関係性のなかでプレーできるので、それが大事かなと。経験上、今までやってきた仲はあったとして、あんまり表立ってというのはない」
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 2年前の冬に川崎を旅立ち、現在はポルトガルの名門スポルティングでプレーする28歳は、さらにこうも語る。

「これは言い訳ではなくて、やっぱり代表ってすごく難しい。移動も様々で、来る場所も違って、到着の時間も違ってというのがあるので、全体的に戦術を落とし込む時間がなかなかない。だからこそ元々知ってる選手だとやりやすいのは間違いなく事実としてあるけど、だからといってそのユニットでいくのがベストではないと思うので。あくまで各々の特長を出せるような、互いの関係性を作り上げていくほうが大事」

 海外組が大半を占め、チーム全体で連係を取れる時間は以前と比べ、かなり少なくなってきている。だが、そこで"元川崎組"という安易な発想に甘えるのではなく、より深い関係の構築が重要だと、守田は考えているようだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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