６月14日、トレーニングを公開した川崎の練習場には懐かしい顔が見られた。

　天皇杯を含めた公式戦で３連勝中のチームは小雨が降るなか、後方からのビルドアップを確認しつつ、紅白戦などで汗を流した。

　そんな選手たちのもとにふと現われたのが、アカデミー出身で2021年６月にドイツのデュッセルドルフに移籍するまでプレーした田中碧である。

　今年４月に右膝を怪我して戦線を離脱している男は、６月シリーズの日本代表にも招集されていないが、慣れ親しんだ川崎のピッチでボールを扱うなど元気な姿を披露。
 

　移籍後も近況を報告していたという先輩の脇坂泰斗や山根視来、またレアンドロ・ダミアンや家長昭博らと談笑する微笑ましいシーンも見られ、久しぶりのサポーターとの交流では多くの歓喜の声も聞こえた。

　先月末には現在はカタールで活躍する谷口彰悟も古巣のピッチを訪れており、彼らのひと時の"帰還"はチームにとっても良い刺激になりそうだ。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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