国内3大大会で得点王の植木理子がなでしこJの新エースへ。「初めて憧れた」岩渕真奈の落選に恩返し弾を誓う

2023年06月14日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

4年前は直前の負傷離脱でW杯出場ならず

得点力に磨きをかけた植木がW杯への決意を語った。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 6月13日、今夏(7月20日~8月20日)に開催される女子ワールドカップに臨む日本女子代表のメンバー23人が発表された。

 エースとして期待されるのは、日テレ・東京ヴェルディベレーザの植木理子だ。

 今季はWEリーグで14ゴールを奪い得点王に輝いたほか、WEリーグカップ、皇后杯と国内3大大会すべてでトップスコアラーとなるなど、好調を維持している。

 ベレーザの下部組織メニーナ・セリアスから所属する生え抜きのストライカーは、各年代の世代別代表でも活躍。主力として2018年のU-20女子W杯の優勝にも貢献した。

 なでしこジャパンでの活躍も期待されたものの、翌19年の女子W杯フランス大会では、メンバー入りするものの、直前に負傷離脱し、出場が叶わなかった。

「あれほど泣いた日はなかった」と当時を振り返る植木は、オーストラリアとニュージーランドで共催される今大会のメンバーに選ばれたことを受けて、こう語った。

「(前回大会の)悔しさを晴らせるのは、ワールドカップの舞台しかない。あの時と同じスタートラインには立てた。ただ、何かを残したわけではない。チームのために自分の持てるすべてをぶつけたい。それで初めて4年前の経験をして良かったと言える。最後にはそう言えるように頑張りたい」
 
 また、長らくなでしこジャパンのエースの座についていたベレーザの大先輩、岩渕真奈の落選を受けて、植木の今大会に懸ける気持ちはより一層強まったという。

「2011年のワールドカップを見ていて、(岩渕は)初めて憧れた選手。あの時はテレビ越しにいろいろなものを学ばせてもらった。ここ数年は同じピッチに立って、プレーはもちろん、人間性や人としての強さを学んできたつもり」と多大な影響を受けてきた。

 さらに、「その恩を返せるのはピッチの中しかない。選ばれた責任を持って、結果を残して帰ってくることでしか証明できない。責任を持ってしっかり戦いたい」と決意を述べた。

 国内ナンバーワンのストライカーは、なでしこの新エースとなれるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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