「ファウルで止めてナイス、みたいな」なでしこJの南萌華が考えるイタリアと日本の違い。長友佑都をうならせたプレッシャーへの対処法は?

2023年06月14日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「シュートレンジの広さは、日本人と違う」

南がイタリアでの経験を語った。写真:鈴木颯太朗

 なでしこジャパンのDF南萌華が6月13日、ナイキジャパンが開催した「NIKE FOOTBALL MEDIA EVENT」のトークショーに参加。清水梨紗や長友佑都、MCを務めた俳優の勝村政信氏とともに登壇し、自身の海外での経験を語った。

 三菱重工浦和レッズレディースで2017年からWEリーグ初年度の21-22シーズンまでプレーした南は、22年にイタリアのローマに移籍。海外初挑戦のシーズンで、チームのリーグ優勝とCLのベスト8進出に貢献した。

 日本女子代表には18年に初招集されると、19年の女子ワールドカップ(W杯)フランス大会出場など、ここまで35試合に出場して1得点をマークしている。

 今年も代表の主力として活躍する24歳は、トークショーの冒頭で、13日に発表された女子W杯のメンバー選出を喜び、「昨年からプレーの場を海外に移したので、その成果をしっかり出せるように全力で頑張りたい」と決意を語った。

 イタリアでプレーし、どのような点で日本との違いを感じたのか。南は、スピードやフィジカルに加えて、DF目線から、こう語る。

「海外の選手のシュートレンジの広さは、日本人と違う。ここは大丈夫かなというところでも、シュートを打ってくる。寄せられないことがあるのは、日本にいた頃よりも変わった」

 また、守備での激しさも異なるとして、「ファウルで止めてナイス、みたいなのがある。そこは多分、小さい頃から教わり方がちょっと違うのかな」と感じている。
 
 リーグでのタイトル獲得やCLの上位進出を経験して、メンタル面で成長したという。

「大きい舞台に立つことがすごく増えて、大きいスタジアムの雰囲気をたくさん味わえて。そういうこともあり、なでしこジャパンで海外の選手と試合をする時に、緊張しなくなった。メンタルの強さがついた」

 なでしこジャパンは11年のドイツ女子W杯で優勝して以降、世界の頂点を掴めずにいる。そのため、停滞感を指摘されてしまうケースも見られる。

 南は「比べられてしまうことが、どうしても多い」と認めつつ、「そのプレッシャーを良いように、私たちのエネルギーに変えて」と力強く語った。これには、勝村氏は「頼もしい」、長友は「凄い」とうなった。

 昨年にカタールで開催された男子のW杯では、日本がドイツとスペインを下す健闘ぶりで大いに盛り上がった。南は「改めて、サッカーの良さや凄さを感じさせてもらった」と振り返り、「毎試合、女子サッカーを盛り上げようとプレーしているけど、今回はワールドカップという大きな舞台なので、見てもらえるすごく良い機会」と意気込んだ。

 なでしこジャパンは、7月20日に開幕するオーストラリアとニュージーランドの共催の女子W杯に臨む。グループステージの相手は、ザンビア、コスタリカ、スペインだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】清水梨紗&南萌華&長友佑都が登壇!都内で『NIKE FOOTBALL MEDIA EVENT』が開催!

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