「今のところはないと思いますよ」。伊東純也が記者の質問に被せる形でサイドバック起用を否定

2023年06月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「やれと言われればやりますけど」

ゲーム形式のトレーニングでウイングを担当した伊東は、軽快な動きでコンディションの良さをアピール。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 3月の連戦で偽サイドバックをテストするなど、組み立ての部分にこだわりを見せた森保ジャパン。ビルドアップのクオリティを高めるためには、より攻撃的な選手、例えば伊東純也をサイドバックに抜擢する手があると、勝手ながら考えていた。

 なので、良い機会だからと、6月13日の代表練習後、囲み取材で伊東にこう訊いてみた。だが──。「伊東選手がサイドバックで起用され…」とこちらの質問を遮る形で、本人に「(起用されることは)ないと思います(笑)」と笑みを浮かべながら即座に否定された。

 ただ、これで引き下がるわけにはいかない。だから、間髪入れずに質問を投げる。しかし、「カタール・ワールドカップの時に伊東選手がウイングバックをやっていたので…」と言うと、再び質問に被せられる形で「ウイングバックはできますけど、右サイドバックは…。まあ、柏時代にやった経験はありますけどね」とサイドバック起用を改めて否定された。
 
 それでも、めげずに伊東に言葉を投げかけてみる。

「今の森保ジャパンは組み立ての部分をこだわっているように映ります。ならば、伊東選手みたいな攻撃センスに優れたプレーヤーがサイドバックに入ると面白いのではないかと思って、サイドバック起用はどうかと訊いてみました」

 すると、伊東は柔らかい笑みを見せてこう回答してくれた。

「今のところはないと思いますよ(笑)。まあ、やれと言われればやりますけど」

 伊東のコメントから判断すれば、6月の連戦でサイドバック起用はなさそうとの結論に行き着くとはいえ、いずれどこかで試してほしいという著者の願望は消えない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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