「連戦はこれから当然のようにある」浦和のキャプテン酒井宏樹が語る優勝への道。2戦連続無得点、攻撃面でのDFの役割にも言及

2023年06月12日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「問題を分けるのではなく、一緒に考えていかないといけない」

横浜FC戦で攻守に高いパフォーマンスを披露した酒井。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]横浜FC 0-0 浦和/6月11日/ニッパツ三ツ沢球技場

 浦和レッズは6月11日、敵地で横浜FCと対戦。0-0のドロー決着だった。無失点に抑えたもののゴールを割れなかった一戦で、右サイドバックで攻守にハイパフォーマンスを披露したのが酒井宏樹だ。

 32歳のキャプテンは、試合をこう総括した。

「もちろん厳しい結果だと思う。ただ、横浜FCが良いパフォーマンスをしていたのも事実。正直、自分たちのプレーには総じて満足はしてないけど、まあ、これもサッカー。

 アウェーで(首位だった)神戸に1-0で勝つこともあれば、今(試合前の時点で)最下位だけど横浜FCと引き分けることもある。やっぱり、その時の彼らのパフォーマンスにもよる。しっかり、リアリスティックに、現実的に考えないといけないかなと思う」

 チームは、頂点に輝いたACLのファイナルや、その間のリーグ戦未消化分、カップ戦で"7連戦"となっていた。ヨーロッパでの経験も豊富な酒井は、選手の疲労を認めつつ、次のように指摘する。

「そのなかでも勝っていかなければいけないし、連戦はこれから当然のようにある。そこでの勝ち方を、見つけていかないといけない。なかなかJリーグは連戦がなく、連戦の勝ち方というのは、若い選手を含めてあまり分かっていないと思うけど、こういうのをしっかりと勝っていかないと、優勝というステージには行けない」
 
 また、2試合連続でスコアレスドローに終わった点については、「連係面を含めてしっかりできているので、続けていかないといけない」と手応えを口にしつつ、攻撃面でDFがすべき役割にも言及した。

「攻撃陣の無得点が続いているけど、ディフェンスラインからのビルドアップも大事になってくる。問題を分けるのではなく、一緒に考えていかないといけない。攻撃陣も守備してくれているし、そこは全員でやっていかなければいけない」

 自身はイエローカードの累積のため、次戦の川崎フロンターレ戦は出場停止となるが、もちろん勝利が必要だと主張する。

「怪我や累積で、いそいろな選手が欠けることはよくあると思う。そのなかでも勝っていくことが大事。本気で優勝する気があるのであれば、しっかりと勝利を、勝点3にこだわっていかなければいけない」

 主将の立場からチームメイトに「明日からしっかり休んでから、またやろう」と声をかけたという酒井。「結果でしか返せない世界だから、前を向いてやっていくしかない」と、先を見据えた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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