シティの攻撃を封殺! 大躍進のレスターは2位で2015年をフィニッシュ――レスター 0-0 マンチェスター・C

2015年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

レスター、我慢強い守備でなんとかシティの攻撃を抑えきる。

フォーメーション&布陣 (C) SOCCER DIGEST

 12月29日(日本時間12月30日)、プレミアリーグ第19節が行なわれ、首位のレスターはホームで上位を争うマンチェスター・シティと対戦し、0-0で引き分けた。
 
 前節、リバプールに質の違いを見せつけられ、0-1で完封負けを喫したレスター。今節は、普段の4-4-2からインラーをアンカーに置く4-1-4-1に布陣を変更して、年内最終戦に臨んだ。
 
 試合序盤は、個人能力で上回るシティがポゼッションしながら、中盤の枚数を増やし、守備的なレスターの隙を窺う展開。15分過ぎてからデ・ブルイネ、アグエロが立て続けに決定機を迎え、攻勢を強めていった。
 
 最終ラインと中盤の5枚を近い距離に配置し、バイタルエリアを埋めてスターリング、シルバ、デ・ブルイネら2列目の自由を奪いにかかったレスターに対し、シティはパスワークで崩せないと見るや、ドリブルで局面を突破しに図るなど、リズムを変えながら手数を尽きない攻めを見せる。
 
 それでも、普段以上に守備に重きを置いたレスターはGKのシュマイケルの好セーブなど身体を張った守りで、相手の分厚い攻撃になんとか対応し、結局、前半をスコアレスで折り返した。
 
 後半もシティがポゼッションをするも、前半よりもプレスを強めたレスターが52分にヴァーディー、54分にカンテがそれぞれ枠を捉える決定的なシュートを放つなど、攻守の入れ替わりが激しくなり、試合はオープンな展開となる。
 
 それでも得点が奪えない時間帯が続いたシティは、64分にアグエロに代えて、ボニを投入。さらに74分には、シルバに代えてサイドでの切れ味鋭いドリブルが魅力のJ・ナバスを投入し、攻撃を活性化させようとしたが、シルバ、アグエロを欠き、創造性がなくなったことで、逆に攻撃が単調となってしまった。
 
 これにより、疲労感のあったレスター守備陣に余裕がもたらされたものの、レスターのラニエリ監督は最後まで油断をすることなく、交代策においても、67分にウジョアを入れてからは、80分にボランチのキング、93分にSBのデラートを入れ、守備に重きを置く姿勢を貫いた。
 
 その結果、岡崎に出場機会が訪れることはなかったが、最後まで強敵シティにゴールを許さず、試合は0-0終了。今シーズン、リーグ最多の得点数(37)を記録している両チームは勝点1を分け合った。
 
 年内最終戦をドローで終えることになり、首位の座もアーセナルに譲ったレスターだったが、シティに堂々と戦いを挑み、連敗しなかったのは評価できる。
 
 そんなレスターは、来年1月2日に行なわれる20節でボーンマスと対戦する。チェルシー、マンチェスター・Uに勝利している決して侮れない相手だ。
 
 とはいえ、レスターがこの年末に対戦したリバプール、シティに比べれば、勝点3が十分に計算できるだけに、ラニエリも攻撃的な選択をするはずである。そのなかで、岡崎がどんな起用をされるのかにも注目だ。
 
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