「引いてくる相手を崩せない」浦和MF伊藤敦樹がチームの攻撃での課題を分析。後半戦に向けての意気込みは?

2023年06月12日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「クロスが上がっても、中に人数が足りていない」

質の高い守備で目立っていた伊藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]横浜FC0-0浦和/6月11日/ニッパツ三ツ沢球技場

 浦和レッズは6月11日に、アウェーで横浜FCと対戦し、スコアレスドロー決着。押し気味に展開しながら勝点1にとどまった一戦で、ボランチで出場して切り替えの早さや強度の高い守備が目立ったのが伊藤敦樹だ。

 試合後、取材に応じた伊藤は、悔しそうな表情でチームの課題に言及。無得点に終わった点については、「引いてくる相手を崩せないのが、今のチームの課題」と振り返り、こう分析した。

「クロスが上がっても、(ペナルティエリアの)中に人数が足りていない。良い時、点が取れている時は、ペナルティエリアに3人や4人が入れていると思うけど。攻撃の形が、まだないのかなと思う」

 マチェイ・スコルジャ監督は、相手DFの背後をとる動きが少なかったと悔しがっていた。ボランチから見て、どう感じていたのか。

「相手がそもそも最初から低かった。それでも、もう少し裏を狙うことで、もっと相手のラインの低くできたと思うし、もう少し増やしても良かった」(伊藤)
 
 一方、守備では大きなピンチがほとんどなく、伊藤も相手のFWマルセロ・ヒアンとのマッチアップを制する場面もあった。それでも、改善点があると語る。

「守備の部分は、今年のチームの強みでもあるし、中をしっかり固く守れている。少しカウンターを許す場面も何回かあったけど、そこも慌てずに対応できたと思うけど、その少し前で対処できればもっと良かった」

 優勝したACLのファイナルや、その分のリーグ戦未消化分、カップ戦で連戦が続いていたなか、次のリーグ戦は1週間空いた24日の川崎フロンターレ戦だ。

 伊藤は「連戦ではなくなって、チームとして整理できる時間があると思うので。ここから、今日も勝点を落としてしまった試合だったので、もうこれ以上落とせないと思う。1回チームとして課題を整理して、後半戦に向かっていきたい」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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