「コミュニケーションは大事」柏のM・サヴィオが追いついた直後に仲間を鼓舞。 3連敗も「良くなってきている実感がある」と前を向く

2023年06月11日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今やっていることを信じて続ける」

3試合ぶりの出場で存在感を示したM・サヴィオ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]横浜4-3柏/6月10日/日産スタジアム

 柏レイソルは6月10日に、アウェーで横浜F・マリノスと対戦。壮絶な打ち合いの末に3-4で敗れた一戦で、攻撃陣を牽引したのがマテウス・サヴィオだった。

 3試合ぶりに出場した26歳のブラジリアンは2トップの一角に入り、攻守に持ち味を発揮した。

 左サイドで相手DFの裏を取る動きや巧みなキープでチャンスを作ると、0-1で迎えた40分には鋭いクロスで相手のオウンゴールを誘発。守備では豊富な運動量を活かしてハイプレスを敢行し、高い位置でのボール奪取に貢献した。

 大いに存在感を示した背番号10は、敗戦を悔やみつつも「チームとしては、本当に良くなってきている実感がある」と手応えを口にした。

 プレー以外でもチームを引っ張った。1-1とした直後に、両手を大きく振るジェスチャーで仲間を鼓舞。良い流れとなったなかで、真剣な表情で何を伝えていたのか。その意図を、こう明かした。
 
「戦術的なところで少し、選手間でコミュニケーションを取るのが求められていると思った。ゲームの途中でも、コミュニケーションはすごく大事なことだと思うので。何人かの選手に守備のところを特に修正しようと声をかけた。

 結果的に、一発で背後を取られて失点してしまったが、試合の流れのなかで味方の選手たちとコミュニケーションを取っていたし、これからもやっていかないといけないと思う」

 チームは3連敗、6戦未勝利となった。M・サヴィオは「チームとして今やっていることを信じて続けるのが、一番大事」と、継続の重要性を口にする。

 そして、「自分の精神状態を少しでも良い状態に持って行けるように、次の試合に向けては休むところはしっかりと休んで。あと、ピッチに立つのは11人だけど、チームとして戦っていくので。ピッチに立てない選手の気持ちも汲んで、しっかりと戦っていかないといけない」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】柏の出場16選手&監督の採点・寸評。痛恨レッド立田は厳しく評価。2戦連発の戸嶋は守備でも貢献

【PHOTO】日産スタジアムに集結して選手を後押しした柏レイソルサポーターを特集!

【動画】M・サヴィオが右足アウトサイドでの鋭いクロスでオウンゴールを誘発!

次ページ【動画】M・サヴィオが鋭いクロスでオウンゴールを誘発!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事