「おい若造。倒れて転がってる時間はねえんだよ」小林祐希の刺激的なヴェルディ時代、「んだよ?」と言い返す鼻っ柱の強さに、西大伍は「最高でしょ」

2023年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここで俺はのし上がっていくっていうのもあったから」

小林が西のYouTubeチャンネルに出演。ヴェルディ時代を振り返った。写真:滝川敏之

 北海道コンサドーレ札幌の小林祐希が、チームメイトの西大伍のYouTubeチャンネルに出演し、東京ヴェルディ時代を振り返った。

 東京Vのアカデミー育ちのレフティは10代の頃から将来を嘱望され、中学3年からトップの練習に参加。「もうめちゃくちゃ怖いんですよ」と当時の心境を明かす。

「怖いじゃないですか。もうやばい。言葉遣いとかも多分、俺はヴェルディでなったんですよ。ほんとダイレクトなところもあるし」

 実際のトレーニングも気が抜けない。「めちゃくちゃ削って、『おい、若造。ここはそんなんで倒れて転がってる時間はねえんだよ』って。(自分は)16とかっすよ(笑)。『痛ぇなら出てけよ』みたいな」と、刺激的な環境だったようだ。

 もっとも、小林自身「プライドがめちゃくちゃ高かった」。へこたれることはなかった。「ここで俺はのし上がっていくっていうのもあったから」。

 先輩から「おい!」と言われれば、「んだよ?」と言い返す。小林は「俺がただ生意気だったんですけど」と言うが、西は「最高でしょ。こんなのいないよ、今」と、その鼻っ柱の強さを賞賛した。
 
「もうちょい上手くできたなっていうのがありますけど」と語る小林は、「先輩にはあんまり好かれていないなかで」キャプテンに指名される。

 ただ、「辛かった。逆に気を遣い始めちゃった」。大役を任され、もちろんテンションは上がったが、チームをまとめようと、これまで以上に周囲に目を配るようになる。責任感の強さがそうさせたが、良い方向に向かないこともあり、「プレーがおかしくなってきて。プレーも消極的に」なったという。

「全然上手くいかなくて。ベンチになることもあって。メンバーを外れることも。なのに、インタビューは俺に来る。キャプテンだから。出てないのに。しゃべりたくないし、どんどん俺も落ちてきて」

 このままではダメだ――危機感を覚えた小林は移籍を決断。新天地のジュビロ磐田ではJ1昇格などを経験し、日本代表に初選出。欧州移籍につなげる活躍を見せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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