バルセロナ戦で先発フル出場を飾った神戸の19歳CB尾崎優成が衝撃を受けた選手は?「一番嫌だったのは…」

2023年06月07日 本田健介(サッカーダイジェスト)

貴重な経験を今後につなげられるか

バルセロナの攻撃陣とマッチアップした尾崎。粘り強く戦った。写真:鈴木颯太朗

[フレンドリーマッチ]神戸0-2バルセロナ/6月6日/国立競技場
 
 フレンドリーマッチとして6月6日に国立競技場で開催された神戸とバルセロナの一戦は、前半で2点を奪ったバルセロナが勝利を飾った。

 7月1日の札幌戦を最後に神戸を退団するイニエスタにとっての古巣戦で多くの観衆を集めたゲームで、神戸のCBとして先発したのがアカデミーから昇格して2年目の19歳、尾崎優成だ。

「基本的な技術の差。サッカーIQのところにチームとしても個人としても差を感じました。守備をしていても嫌な位置に立たれたり、ターンされたり、すべてにおいてもう一段階、個人としてもチームとしても取り組まなくてはいけないと痛感させられました」

 相手は来日してすぐに試合を行なう強行スケジュール。それでも2失点を喫したゲームで、尾崎はやはり世界トップレベルとの差を感じたようだ。もっとも、フル出場した経験は今後への大きな糧になるのだろう。

「レバンドフスキ選手、アンス・ファティ選手ら、世界のトップレベルの選手とやれたことは自信にもつながりましたが、タイミングを外す動き、嫌なところに立つ部分など、サッカーでは当たり前なんですが、当たり前のレベルが、日本と全然違うなと。そこを肌で感じられたのは大きな収穫だったなと思います」

 そして「20歳にいってない段階で、フレンドリーマッチですが、こういう相手と日本で試合をできることは本当にありがたいですし、そういう環境を作ってくれたアンドレス(・イニエスタ)や関係者には、感謝してもしきれない思いです。この経験が良かったと思えるような成長をしたいです」と続ける。
 
 16分に華麗なパスワークから抜け出されたフランク・ケシエに決められ、19分にはCKからエリック・ガルシアに打点の高いヘッドを叩きつけられた。

 それでもその後は粘り強く守り、得点を与えず。尾崎も身体を張ったディフェンスを見せた。

 その試合を通じて尾崎が最も衝撃を受けた選手は、相手FW陣ではないという。

「レバンドフスキ選手らはマッチアップして本当に上手いと感じましたが、個人的にはガビ選手ですね。一番嫌だったというか、直接マッチアップしていないですが、中盤であれだけ前を向いてくる、中盤で一枚はがされると苦しくなります。後半も相手のビッグチャンスは何回もあったと思いますが、ああいう選手が中盤にいると嫌だと本当に感じました。だからこそ個人的にはガビ選手に一番驚きました」

 この日は後半頭から登場したスペイン代表とバルセロナの未来を担う18歳のガビに衝撃を受けたという。ちなみにガビは、試合前にイニエスタと抱擁を交わし、言葉を交わすシーンが大きな話題にもなっていた。

 この一戦を経て尾崎の成長曲線がさらに高まることに期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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