［フレンドリーマッチ］神戸０－２バルセロナ／６月６日／国立競技場
　
　６月６日、国立競技場で神戸とバルセロナのフレンドリーマッチが行なわれ、バルセロナが２－０で勝利した。

　７月１日の札幌戦を最後に神戸を退団することが発表されているイニエスタは古巣戦で先発出場。好機を作ったが、ゴールをもたらすことはできなかった。

　バルセロナは週末のゲームを戦い、５日の深夜に日本に到着。コンディション面が心配されたが、改めてバルセロナの凄みを口にしたのは、後半頭から登場した扇原貴宏だ。
 
「全員、サッカーがやっぱり上手いなと。コンディションに関係なく止める・蹴るだったり、ポジション取りだったり、やっぱり昨日、日本に来たとは思えないような選手たちだったので、やっていて面白かったですし、もう少し勝負したかったなというのが正直な想いですが、上手さは肌で感じました」

　そしてこうも語る。

「距離感が広くても、インサイドパスがズレないですし、スピードアップするタイミングだったり、シュートもほとんど枠にいく。そういうところは違うなと思いました」
 

　その凄みは普段、練習をともにするイニエスタにも感じる部分だ。

「ただのインサイドパスでも違います。トラップ、インサイドパスから、サッカーの一番基礎の部分が誰よりも上手いし、僕は神戸に来て毎日の練習で凄さを感じていたので、僕にとってはすごく貴重な１年半でした」

　そしてバルセロナ戦の価値を語る。

「肌で感じたことを次にどう生かすかだと思います。アンドレス（・イニエスタ）にとっても良い試合になったと思いますし、僕たちにとっても経験になったので無駄にしないようにしたいです」

　神戸、そして選手個々にとって意味のあるゲームにするには、今後への取り組み方が重要になりそうだ。

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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