神戸の守護神・前川黛也が抱いたバルセロナの率直な印象。脳裏に刻まれたひとつの場面

2023年06月07日 本田健介(サッカーダイジェスト)

2失点するも好セーブも見せる

神戸のゴールマウスを守った前川。相手の強烈なシュートをセーブした。写真:鈴木颯太朗

[フレンドリーマッチ]神戸0-2バルセロナ/6月6日/国立競技場
 
 6月6日、国立競技場でバルセロナと対戦した神戸は0-2で敗れた。

 7月1日の札幌戦を最後に神戸を退団することを発表しているイニエスタにとっての古巣戦としても注目されたゲーム、神戸は16分にパス回しから抜け出されたフランク・ケシエに決められ、19分にはCKからエリック・ガルシアに頭で合わされた。

 もっとも後半を含めて相手のシュートを何度もセーブしたのは先発し、87分にフェリペ・メギオラーロと交代するまでゴールマウスを守った前川黛也である。

「(バルセロナは)ベストコンディションではないなかで、ああいうクオリティだったり、ああいうサッカーの上手さがあって、そんな中でもエキシビションですが、僕自身はゼロで終わりたいという想いがありました。0-2で敗れましたがトップレベルのシュートを受けて、止められたのは良かったと思います」

 そう振り返る前川は、相手のシュートレンジに関しては「ピッチレベルではあまり感じなかったです」と振り返っている。もっとも、印象的だったというのは、パス回しから中央を崩されて決められた1失点目のシーンだという。

「相手の僕たちの戦い方の消し方、特に1失点目、すごく崩されてどうしようもなくやられたという感じだったので、シュートが上手いと言うより、そうやってノーチャンスにしてくる上手さは凄かったです」
 
 一方で前川は「あまり今のバルセロナの選手を分からないので、誰がどうか分からないですが、やっていてレバンドフスキ選手と生で戦って、ああ、こういう選手と試合をやれているんだなとは感じました。ただエキシビションで、(バルセロナは前日の深夜に日本に入るなど)移動もあってベストコンディションでないと分かっていたので、ギアを上げたらもっと凄いんだろうなと感じましたが、今日自体はそれは限られていたと思います」とも振り返る。

 現在、リーグ戦で首位を走る神戸。バルセロナ戦には敗れたが、良い刺激を受けたとも言えるのだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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