「戦術的に規律。日本人はほとんどそうだが」鎌田大地のミラン移籍をブンデス精通記者はどう見る?「ブランド向上に役立つのは確か」

2023年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「助けにならないはずがない」

ミラン移籍が濃厚と取り沙汰されている鎌田。(C)Getty Images

 イタリアのメディアを連日賑わせているのが、ミランによる鎌田大地の獲得の可能性だ。

 一部のメディアは、ミランと鎌田が大筋合意に達したと報じている。年俸300万ユーロ(約4億2000万円)の3年契約という具体的な条件も伝えられるようになった。

 それだけに、イタリアで鎌田の注目度は高まるいっぽうだ。ミラン専門サイトの『Milan News』は5月25日、ブンデスリーガに精通するピエトロ・ニコローディ記者に鎌田について取材している。

 ニコローディ記者は鎌田を「ユーティリティ性があり、効果的で、どんなシステムにも適応することができる攻撃的なMF」と表現。改善点を問われると、「守備面と、おそらくは全般的な継続性だ。ただこの1年で9得点と特に目立ったけどね」と答えた。

「彼はすべてができる。中盤が2枚でも3枚でもやれるし、トップ下も見たことがある。戦術的に規律がとれていて、柔軟なんだ。日本人選手がほとんどそうであるようにね」
 
 鎌田はフランクフルトでヨーロッパリーグ(EL)を制した経験を持つ。昨季、国内で優勝したミランは、今季のチャンピオンズ・リーグ(CL)で準決勝まで勝ち進み、来季はさらなる飛躍が期待される。

 日本代表MFの加入は、欧州での躍進につながるのか。ニコローディ記者は「それもミランの戦略なのだと思う」と答えた。

「今季のミランはCLベスト4という重要な前進をした。そしてそれ以上を目ざしている。1年前にELで優勝したばかりの彼を獲得するのは、その助けにならないはずがない」

 日本人選手の獲得となれば当然、商業面での売り上げ増も期待される。鎌田加入でミランのアジア市場におけるブランド力は高まるかと聞かれ、同記者は「とてもあり得ることだ」と述べた。

「カマダがいれば、サポーターという点でミランブランドの役に立つのは確かだよ」

 もちろん、すべてはまず、移籍が実現するかどうか次第だ。交渉の行方が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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