「ばあちゃん、やったよ」。自身初の国立でJ1初ゴールの徳元悠平が祖父母へ最高の恩返し

2023年05月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

親のように支えてくれた

1ゴール・1アシストを決めた徳元。多摩川クラシコで主役級の輝きを放った。写真:サッカーダイジェスト

[J1第13節]FC東京2-1川崎/5月12日/国立競技場

  0−0で迎えた12分にペナルティエリア左の角度の狭い位置から右足のシュートで豪快に叩き込むと、続く25分には左サイドのクロスから安部のゴールをアシスト。2得点に絡む活躍で多摩川クラシコの勝利に貢献した徳元悠平は試合後、ゴールシーンについて次のようにコメントした。

「逆足だったので、思い切って振り抜きました。巻くシュートでもなく変な軌道で行ってくれたので良かったです」

 ポイントは、利き足の左足で折り返して最終的に右足で打った点だろう。シュートまでのイメージはできていたのか。

「切り返した時点で、『これはクロスを上げてもダメだ』と。『ならばシュートを打つ』、その気持ちだけて振り抜きました」

 ゴールが決まった瞬間は「すごく嬉しかった」。「サポーターの皆さんも立って喜んでくれていたので」、本当に嬉しかった。
 
 徳元にとって、これがJ1リーグでの初ゴール。「感慨深いですね」とは素直な気持ちだろう。

「(岡山に在籍していた)昨年は国立でFC東京が試合をしているのを見ている側だった。プレーする側になると、昨日からフワフワしていました。ただ、なんかやれそうだなという気持ちはあった」

  2018年シーズンにJ3の琉球でプロのキャリアをスタートさせた徳元は、2020年から22年までJ2の岡山でプレー。そこからJ1の舞台に辿り着き、自身初の国立での舞台、しかも多摩川クラシコでゴールを決める。この得点が「J3やJ2の選手に希望を与える」とも感じているという。

 ヒーローインタビューの最後には「ばあちゃん、やったよ」と手を振っている。徳元は「おじいちゃん、おばあちゃん子で、いつかこういうインタビューの舞台で感謝の気持ちを述べたかった」。親のように支えてくれた祖父母へ、最高の恩返しができた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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