【指揮官コラム】特別編 三浦泰年の『情熱地泰』|今年一年を漢字一文字で表わすと…

2015年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

己を見つめ直し、多くのことを感じられる年となった。

タイで指揮を執った今年は、様々なことを己に問いかけ、多くのことを感じられる一年となった。果たして来年はどんな一年が待っているだろうか。(C) SOCCER DIGEST

 年も末、この時期になると必ず、「今年を振り返って『漢字一文字』で表わすとなに?」などという質問がよく聞かれる。
 
 ある人は「動」と例え、世の中がよく動いた年と言い、ある人は「乱」と言い、テロや気候(異常気象)などを指していた。
 
 僕にとって2015年を漢字一文字で表わすと『自』となる。
 
『自』とは「自己」「自分自身」で、己を見つめ直し多くのことを感じられる年となったからだ。
 
「自分らしさとは?」というテーマから自分にとって「自然」とは「自然体」であることを意識した。そして信じることの大切さと「自信」を持つこと。個人的には自分自身を信じることと、人(仲間)を信じる自信があるかを追求した。そこに『信頼』が宿り信頼関係へと繋がる。『自』とは個人の物ではなくグループになり大きな力となるのである。
 
 そして「自由」に伸び伸びと"力を抜いて"力を発揮する。「自由とはなにか?」ということも何度か感じることがあった。
 
 自由といっても好き放題、勝手に楽しむ自由はつまらない。いや、それは自由ではない。自由にもルールがあり、お互いに助け合っていくなかでこそ、自由とは素晴らしいものだと実感できる。それが本当の意味での「自由自在」なのか……。
 
 僕の『自』に関する探究は続く。
 
「自然」とは弱肉強食を意味するのか?
「自然体」でいつもいられるのか?
「自覚を持つ、自立(自律)する」とはいかなることか?
「自我」を問うとは?
「自由」に生きるとは?
「自信」を持って、「自分」を信じ、人を信じることができるか!?
 
 まさに今年を表わす漢字一文字は『自』に決定したい。
 サッカー界ではもうじきクラブ世界一が日本で決まり、天皇杯の準々決勝(26日)、準決勝(29日)、決勝(2016年元日)と、短期決戦のトーナメントで日本一が決まる。
 
 世間では流行語大賞が発表され、この後にクリスマスで賑わい、レコード大賞、紅白歌合戦、除夜の鐘が鳴り新年が明ける。
 
 来年はなにが起き、どんな文字からなにを感じ取れる年になるのであろうか?
 
 間違いなく、今年感じることのできた『自』から意識することが地(自)盤になるだろう。自然に立ち、自分自身の道(未知)を、自信を持って進み、自我を自覚し、自律していく。
 
 そこに自由な言葉を使い、自信に溢れ自分らしく自分を表現することは、2016年を納得のいく年にできる基盤、土台になるであろう。
 
 まだ進路は決まっていないが、自分らしくやりたいことと、やるべきことをしっかり時間を掛けて考え、大切に進めていければと思っている。
 
2015年12月16日
三浦泰年
 
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